mentawai boat→trip 2009 chapter 19 忘れられない波
1月25日
とうとうメンタワイで波乗りできる最後の日になった。
2段ベッドの上で寝ていた俺はゆっくりと下に降りリビングへと行く。
晴れていて気持ち良い朝、優しく揺れるサライナの上でテーブルに置いてあるパンに
ポヨンポヨンの作る目玉焼きを乗せケチャップを少し垂らしてボーっとした頭を覚ますように味わって食べる。
いつでもお湯が出てくる機械でカプチーノの素をカップに入れたところにお湯を注いで飲みながらサライナの横っ腹の部分に位置する木製の味のある横のドアから海を見る。
いつもの行為は今日を境にそうでなくなるのだ。そんな思いで1日が始まった。
サライナは波の無い、いくつかのポイントを素通りし昨日行ったあの素晴らしいライトのポイントへ向かった。
波は昨日より若干サイズアップしていて風もほとんどなく着いてすぐできるとわかった。
昨日のテンデーなイメージがあるだけに早々と準備をしてポイントへ向かう。
セットは頭半くらいで平均頭くらいはあった。
昨日の雰囲気とは違い、波数が少し減り、ピークも昨日の位置より左になり厚めのセットがドーンと割れて勢いよく正面方向に崩れていく感じで、
ミドルも俺が狙っていた昨日のような横一直線にパキッと割れる波は少なかったが、それでも今日は今日で充分に良くて俺もみんなと一緒になってできるだけ大き目のセットを狙った。
いつも長時間入る男塾を残して、みんなはあがっていく。
「最終日なのに午前のラウンドはしのさんやあいちゃん終わりみたいだね。さすが海のそばで暮らしている2人はいつも余裕があるね。帰っても海がそばにある暮らしだもんなぁ。」
とたかつぐと話す。俺達はもう一本でも多く、いい波に乗りたい精神丸出しでやっていたので2人とは対照的だった。
そのうち風がオンショアに変わってきた。同時に急に面がバタつきだし乗りずらくなった。
それでも来る波来る波乗り続ける俺達。離れたサライナからはそろそろ戻って来いの合図が。
風が止むのを待つのかなと思いながら戻ると、違うポイントに移動するということだった。
昼ごはんを次のラウンドが最後かぁと思いながら食べる。ポイントらしき場所に着くが波がどこで割れているかわからないくらい小さそうだった。
「このポイントは波のあるシーズンに来ると結構いい波で海外の名だたるサーファーもここでサーフムービーの撮影をしにきますよ。」とたかさんが言った。
サライナが来たことがわかったらしくローカルが遊びに来た。彼が言うには波は小さく、もう少し待てばサイズがあがってくるだろうということだった。
「なんか数人の日本人サーファーが目の前のポイントのそばのロスメンに泊まっているらしいですよ」とたかさん
「えーこんなところにどういう経緯で来て、なぜボートトリップじゃなくここで泊まりながら毎日サーフィンをしてるんですかね」と俺
「さぁ~それなら様子を見に上陸しますかぁ」と楽しそうなたかさん
俺は終わってしまう最後の波乗りの事で頭がいっぱいで日本人には興味がなかった。波が小さくとも一分一秒少しでも長くサーフィンしていたかったからとりあえず入ることに。
それを見てタカツグもいっぺいくんも一緒に向かった。波はたまに腰あるかないかで力弱く、短く、割れる場所は浅かった。その波を分け合う男塾。なんだかむなしい。ダイちゃんも入ってきた。
岸を見たら数人のサーファーが板を持って歩いている。
「日本人かなぁ」「違うローカルだよ」
数人の若いローカル達は来てすぐピークに集まって順番を回し始め、乗って一発当てれるかどうかで終わりだからすぐにまたピークに戻ってくる。
こんな小さな波をがっついて取り合う気になれなくて少し波待ちしてると
タカツグもいっぺいくんも同じ気持ちのようで「どうする、さすがにきついよね。」としょんぼり。「一旦あがって考えよう」と結局入って30分するかしないかであがることに。
「風が合わなくてもサイズあるしさっきのポイント戻りたいね」と男塾の意見はまとまるものの、たかさんに言えない。
ここまでくるのに結構時間かかったし、ディンギーではおそらく連れて行ってもらうわけにはいかない距離だし、すでにたかさんは島に上陸して日本人サーファーに絡む気満々で準備してるし、戻るのは無理と推測できたから。
でもメンタワイ最後の波乗りがここでこの状況で終わるのだけは絶対嫌だと思いせめて近くに他のポイントはないかとたかさんに聞くと「期待はできないけどレフトのポイントありますよ。」ということだったので即決で行くことに。
ディンギーに乗り込みたかさんが案内でしのさんとあいちゃんも道具は持たずとりあえず
一緒にチェックしに行くことに。島に沿って10分ほど行き、着いた先は見た目腰くらいの
早いレフトの波だった。
誰もいないし期待していなかっただけに、さっきのポイントより全然いいと思い男塾のモチベーションがあがる。では後で迎えに来ますのでと俺達を残しサライナに戻っていくたかさん達。
たかさんに言われていた荷物をまとめなければいけない時間まですでに2時間をきっていた。
実際乗る波はつかまりやすい早めの波が多かったけど、ごくたまに抜けれればロングライドできて数発当てれるのもあった。「さっきのポイントよりぜんぜんましだよね、やっぱ人がいないのがいいよね。」とみんな
「てゆうかさぁ、今なら全裸でサーフィンできるよ、サライナも見えないくらいここからだいぶ離れてるし、あいちゃんやしのさんもいないし岸にも誰もいなそうだし。」やるなら今しかねーと俺。
タカツグがメンタワイに来る前に誰もいなかったら全裸でサーフィンしてみたいと言っていたのを思い出して2人を煽ってみた。言ったその後俺は来た波に乗り、タカツグが乗り、ピークに戻るといっぺいくんが次のセットを待っていた。
少し後ろで待つ俺。
波が来ていっぺいくんがくるっと向きを変える。
したらなんとサーフトランクスを口にくわえたいっぺいくんがテイクオフ。 「わぁ~~っ」と俺は大爆笑。
全裸のいっぺいくんは颯爽と波に乗りインサイドへ消えていったさすがだなぁいっぺいくん。
と思いながら次の波を待っているとタカツグが大笑いして戻ってきて言った
「いっぺいくん、海パン脱ぐときリーシュはずしてそのまま波に乗っていったせいでインサイドでワイプアウトした時にそのまま板が岸まで流されたみたいで、全裸で板取りに行っていたよ」
・・いっぺいくん面白すぎる。
いっぺいくんが岸で板を取って海パンを履きやっと戻ってきたと思ったら「誰もいないと思ってたけど、フツーに岸に人いたから。おもっきり見られたし」 「ええぇーーっ大丈夫かよ」と爆笑。
今回の男塾、塾長いっぺいくんが最後に見事やらかしてくれた。もちろんタカツグも俺もさすがに後には続かない。
さっきまでコンスタントに来てた波が急に来なくなり長い波待ちの間3人で今回の旅をしみじみ振り返る。もちろん「本当に来て良かった、テンデーだよメンタワイ」という言葉は3人とも連発していた。
そのうちディンギーより大き目のボートが来て、中にいた人が会釈したと思ったら去ってていった「日本人のグループが波チェックしに来たみたいだったよ」とたかつぐ
波がなかなか来ていないと判断したのか波どうですかと聞かれる事も無く行ってしまった。
時計を見るとそろそろ胸毛君がディンギーで迎えにくる時間が近いと思い、いいセットをじっと待つ俺
終了時間が刻々と迫ってきている
でも波自体がなかなかこない
胸毛君がとうとうやってきてしまいもう時間だよ、じゃあそれぞれあと1本づつ乗ったらあがろうどんな波でも次で最後にしようよとこのままではいつまでたっても終われなそうなのでルールを決めた。
でも本当に波が来ない。
時間が経っていく。
胸毛君はこちらを見ながらじっとディンギーで待っている。どうしようサライナのみんな俺たちの事待ってるだろうしいいかげんあがらないと。
「じゃあ、次の波で3人でいっぺんに乗ろう」と提案した
3人一緒にメンタワイ最後の波を待った。
やがて沖からかすかに波のウネリがやってきて俺が「これ行けそうだよ、2人は」と聞く
「たぶんいけるよ」 3人でパドルし始めてテイクオフ波に乗りながらみんな両手を広げて思い思いに叫ぶ男塾
そして揃って「メンタワイ最高~っ」と空を仰いだ。
3人で乗った波は腿くらいの小さなダンパーの波だったけど今回の旅の中でも一際思い出深い波になりおそらくいつまでも3人が集まってメンタワイの話になった時に、この波の話になるであろう忘れられない波となった。
ディンギーにパドルで戻る3人
すると俺は沖からずーっとさっきまで来ていなかったセットの姿を発見した。
さっきまでの美しい友情のあとにも関わらず波を見て反射的に急いでパドルで向かう俺「おいーーっ!!、裏切りかよぉー」の二人の言葉に腹が痛くなるほど笑った
笑って笑って、もはやパドルもできないくらい笑った
結局波には乗らずディンギーに戻り2人に「あれで乗ったらどうしようかと思ったよぉ」と散々突っ込まれ笑った。
サライナへと走り出すディンギー。そして「これにて男塾解散っ」と解散宣言
長いようであっという間だったここメンタワイでの波乗りが完璧に終わった瞬間だった。
とうとうメンタワイで波乗りできる最後の日になった。
2段ベッドの上で寝ていた俺はゆっくりと下に降りリビングへと行く。
晴れていて気持ち良い朝、優しく揺れるサライナの上でテーブルに置いてあるパンに
ポヨンポヨンの作る目玉焼きを乗せケチャップを少し垂らしてボーっとした頭を覚ますように味わって食べる。
いつでもお湯が出てくる機械でカプチーノの素をカップに入れたところにお湯を注いで飲みながらサライナの横っ腹の部分に位置する木製の味のある横のドアから海を見る。
いつもの行為は今日を境にそうでなくなるのだ。そんな思いで1日が始まった。
サライナは波の無い、いくつかのポイントを素通りし昨日行ったあの素晴らしいライトのポイントへ向かった。
波は昨日より若干サイズアップしていて風もほとんどなく着いてすぐできるとわかった。
昨日のテンデーなイメージがあるだけに早々と準備をしてポイントへ向かう。
セットは頭半くらいで平均頭くらいはあった。
昨日の雰囲気とは違い、波数が少し減り、ピークも昨日の位置より左になり厚めのセットがドーンと割れて勢いよく正面方向に崩れていく感じで、
ミドルも俺が狙っていた昨日のような横一直線にパキッと割れる波は少なかったが、それでも今日は今日で充分に良くて俺もみんなと一緒になってできるだけ大き目のセットを狙った。
いつも長時間入る男塾を残して、みんなはあがっていく。
「最終日なのに午前のラウンドはしのさんやあいちゃん終わりみたいだね。さすが海のそばで暮らしている2人はいつも余裕があるね。帰っても海がそばにある暮らしだもんなぁ。」
とたかつぐと話す。俺達はもう一本でも多く、いい波に乗りたい精神丸出しでやっていたので2人とは対照的だった。
そのうち風がオンショアに変わってきた。同時に急に面がバタつきだし乗りずらくなった。
それでも来る波来る波乗り続ける俺達。離れたサライナからはそろそろ戻って来いの合図が。
風が止むのを待つのかなと思いながら戻ると、違うポイントに移動するということだった。
昼ごはんを次のラウンドが最後かぁと思いながら食べる。ポイントらしき場所に着くが波がどこで割れているかわからないくらい小さそうだった。
「このポイントは波のあるシーズンに来ると結構いい波で海外の名だたるサーファーもここでサーフムービーの撮影をしにきますよ。」とたかさんが言った。
サライナが来たことがわかったらしくローカルが遊びに来た。彼が言うには波は小さく、もう少し待てばサイズがあがってくるだろうということだった。
「なんか数人の日本人サーファーが目の前のポイントのそばのロスメンに泊まっているらしいですよ」とたかさん
「えーこんなところにどういう経緯で来て、なぜボートトリップじゃなくここで泊まりながら毎日サーフィンをしてるんですかね」と俺
「さぁ~それなら様子を見に上陸しますかぁ」と楽しそうなたかさん
俺は終わってしまう最後の波乗りの事で頭がいっぱいで日本人には興味がなかった。波が小さくとも一分一秒少しでも長くサーフィンしていたかったからとりあえず入ることに。
それを見てタカツグもいっぺいくんも一緒に向かった。波はたまに腰あるかないかで力弱く、短く、割れる場所は浅かった。その波を分け合う男塾。なんだかむなしい。ダイちゃんも入ってきた。
岸を見たら数人のサーファーが板を持って歩いている。
「日本人かなぁ」「違うローカルだよ」
数人の若いローカル達は来てすぐピークに集まって順番を回し始め、乗って一発当てれるかどうかで終わりだからすぐにまたピークに戻ってくる。
こんな小さな波をがっついて取り合う気になれなくて少し波待ちしてると
タカツグもいっぺいくんも同じ気持ちのようで「どうする、さすがにきついよね。」としょんぼり。「一旦あがって考えよう」と結局入って30分するかしないかであがることに。
「風が合わなくてもサイズあるしさっきのポイント戻りたいね」と男塾の意見はまとまるものの、たかさんに言えない。
ここまでくるのに結構時間かかったし、ディンギーではおそらく連れて行ってもらうわけにはいかない距離だし、すでにたかさんは島に上陸して日本人サーファーに絡む気満々で準備してるし、戻るのは無理と推測できたから。
でもメンタワイ最後の波乗りがここでこの状況で終わるのだけは絶対嫌だと思いせめて近くに他のポイントはないかとたかさんに聞くと「期待はできないけどレフトのポイントありますよ。」ということだったので即決で行くことに。
ディンギーに乗り込みたかさんが案内でしのさんとあいちゃんも道具は持たずとりあえず
一緒にチェックしに行くことに。島に沿って10分ほど行き、着いた先は見た目腰くらいの
早いレフトの波だった。
誰もいないし期待していなかっただけに、さっきのポイントより全然いいと思い男塾のモチベーションがあがる。では後で迎えに来ますのでと俺達を残しサライナに戻っていくたかさん達。
たかさんに言われていた荷物をまとめなければいけない時間まですでに2時間をきっていた。
実際乗る波はつかまりやすい早めの波が多かったけど、ごくたまに抜けれればロングライドできて数発当てれるのもあった。「さっきのポイントよりぜんぜんましだよね、やっぱ人がいないのがいいよね。」とみんな
「てゆうかさぁ、今なら全裸でサーフィンできるよ、サライナも見えないくらいここからだいぶ離れてるし、あいちゃんやしのさんもいないし岸にも誰もいなそうだし。」やるなら今しかねーと俺。
タカツグがメンタワイに来る前に誰もいなかったら全裸でサーフィンしてみたいと言っていたのを思い出して2人を煽ってみた。言ったその後俺は来た波に乗り、タカツグが乗り、ピークに戻るといっぺいくんが次のセットを待っていた。
少し後ろで待つ俺。
波が来ていっぺいくんがくるっと向きを変える。
したらなんとサーフトランクスを口にくわえたいっぺいくんがテイクオフ。 「わぁ~~っ」と俺は大爆笑。
全裸のいっぺいくんは颯爽と波に乗りインサイドへ消えていったさすがだなぁいっぺいくん。
と思いながら次の波を待っているとタカツグが大笑いして戻ってきて言った
「いっぺいくん、海パン脱ぐときリーシュはずしてそのまま波に乗っていったせいでインサイドでワイプアウトした時にそのまま板が岸まで流されたみたいで、全裸で板取りに行っていたよ」
・・いっぺいくん面白すぎる。
いっぺいくんが岸で板を取って海パンを履きやっと戻ってきたと思ったら「誰もいないと思ってたけど、フツーに岸に人いたから。おもっきり見られたし」 「ええぇーーっ大丈夫かよ」と爆笑。
今回の男塾、塾長いっぺいくんが最後に見事やらかしてくれた。もちろんタカツグも俺もさすがに後には続かない。
さっきまでコンスタントに来てた波が急に来なくなり長い波待ちの間3人で今回の旅をしみじみ振り返る。もちろん「本当に来て良かった、テンデーだよメンタワイ」という言葉は3人とも連発していた。
そのうちディンギーより大き目のボートが来て、中にいた人が会釈したと思ったら去ってていった「日本人のグループが波チェックしに来たみたいだったよ」とたかつぐ
波がなかなか来ていないと判断したのか波どうですかと聞かれる事も無く行ってしまった。
時計を見るとそろそろ胸毛君がディンギーで迎えにくる時間が近いと思い、いいセットをじっと待つ俺
終了時間が刻々と迫ってきている
でも波自体がなかなかこない
胸毛君がとうとうやってきてしまいもう時間だよ、じゃあそれぞれあと1本づつ乗ったらあがろうどんな波でも次で最後にしようよとこのままではいつまでたっても終われなそうなのでルールを決めた。
でも本当に波が来ない。
時間が経っていく。
胸毛君はこちらを見ながらじっとディンギーで待っている。どうしようサライナのみんな俺たちの事待ってるだろうしいいかげんあがらないと。
「じゃあ、次の波で3人でいっぺんに乗ろう」と提案した
3人一緒にメンタワイ最後の波を待った。
やがて沖からかすかに波のウネリがやってきて俺が「これ行けそうだよ、2人は」と聞く
「たぶんいけるよ」 3人でパドルし始めてテイクオフ波に乗りながらみんな両手を広げて思い思いに叫ぶ男塾
そして揃って「メンタワイ最高~っ」と空を仰いだ。
3人で乗った波は腿くらいの小さなダンパーの波だったけど今回の旅の中でも一際思い出深い波になりおそらくいつまでも3人が集まってメンタワイの話になった時に、この波の話になるであろう忘れられない波となった。
ディンギーにパドルで戻る3人
すると俺は沖からずーっとさっきまで来ていなかったセットの姿を発見した。
さっきまでの美しい友情のあとにも関わらず波を見て反射的に急いでパドルで向かう俺「おいーーっ!!、裏切りかよぉー」の二人の言葉に腹が痛くなるほど笑った
笑って笑って、もはやパドルもできないくらい笑った
結局波には乗らずディンギーに戻り2人に「あれで乗ったらどうしようかと思ったよぉ」と散々突っ込まれ笑った。
サライナへと走り出すディンギー。そして「これにて男塾解散っ」と解散宣言
長いようであっという間だったここメンタワイでの波乗りが完璧に終わった瞬間だった。


