小学5年生までウルトラマンを信じていたなんて、大馬鹿野郎だという御指摘はご尤も。しかし私の弁明を聴いて下さい。ウルトラマンことハヤタ隊員が所属する科学特捜隊の秘密基地の特徴は➀こんもりとした山の近くにある➁基地にはパラボラアンテナがある❢現代ではパラボラアンテナなんて、どこの御家庭のベランダにも有る、ありふれた物だが、昭和40年代当時は世間には全く存在していなかった、即ちパラボラアンテナが有る建物こそ科学特捜隊の秘密基地だという何よりの証拠❢ある時友人と赤塚山へ遊びに行った帰りに、いつもとは違うルートを通ることにした。途中、高い塀に囲まれた、怪しげな施設があった。入口の門扉は堅く閉ざされていて「名古屋大学空電研究所」という大きな木の表札が掛かっていた。これは怪し過ぎる、塀の狭い隙間から中を覗くと、そこにはパラボラアンテナがあった❢私は驚きに目を丸くしながら「まさか、こんな近くに科学特捜隊の秘密基地が、あろうとは❢」と思った。➀山➁パラボラアンテナ、2つの条件を完全に満たしているが、さらなる状況証拠が次々と見つかった。「名古屋大学空電研究所」は工場地帯の1角にあったので、隣接する工場に潜入調査を行なったところ、平べったくてタイヤが10個も付いている、見たこともない車を発見した。こんな妙な車は科学特捜隊の特殊車両以外の何ものでもない。(後に、これは空港で飛行機を牽引する特殊車両だと判明した)さらにボールの様に丸い、ゴンドラの様な謎の物体も発見した(後に、大阪万博でロープウェイのゴンドラとして使用されたと判明した)しかし、究極の証拠が、見つかった❢なんと、同級生の田中君のお父さんが「空電研究所」で働いているという奇跡の様な事実が判明した。私達の親の世代で大学を卒業しているなんて、全校生徒1200人の中で2人しか知らない。さっそく田中君を問いただしたが、なかなか口を割らないので、私は田中君に馬乗りになり首を絞めながら問い詰めると「名古屋大学空電研究所は本当は科学特捜隊の秘密基地」だと白状した❢私は「科学特捜隊の秘密基地」をみつけた事で有頂天になっていたが、数ヶ月後、ウルトラマンは実在しない事を知って3日3晩泣き明かした❢