気になる洋画と・・・ | 日常つぶやき日記

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 自分のブログということで興味のある内容を載せます。今後、必要な場合修正や訂正をします。

https://twitter.com/TomoMachi/status/975967894696677377

https://miyearnzzlabo.com/archives/47250

 

 水島誠二監督のリツイートから。

 

 この話は二つの映画の話。興味があるんですね。

 

(引用はじめ)

(町山智浩)そう。だからね、「あれっ?」って思うんですよ。映画を見ると。で、いまワシントン・ポストっていうのはニューヨーク・タイムズと並ぶ全国紙なんですね。アメリカっていうのは基本的にはローカル新聞しかなくて。ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポストとウォール・ストリート・ジャーナルとUSAトゥデイだけが全国紙なんですよ。ところが、この頃のワシントン・ポストっていうのはまだ首都ワシントンのローカル紙にすぎないぐらいなんですね。レベルとして。

(山里亮太)うんうん。

(町山智浩)しかもね、社長さんがちょっと精神がおかしくなって自殺しちゃって。その未亡人が会社の経営を引き継いだんですね。その未亡人の名前はキャサリン・グラハムさんっていう人で、それを演じるのがメリル・ストリープさんです。

 

 

(町山智浩)で、頭に来ちゃうわけですよ。ニューヨーク・タイムズをライバルと思っていたから。「俺たちもペンタゴン・ペーパーズを探すぞ!」って探して、手に入れるんですよ。ところが、それをもしワシントン・ポストに載せたら、自分たちも機密漏洩罪で刑務所にブチ込まれる。だけじゃなくて、会社の経営も危なくなるかもしれない。要するに、反体制側の新聞なんだということで、政府の圧力をかけられるからいろんなところの広告が出なくなったり、その後に政府の取材ができなくなったり。いろんなことが起こるだろう。だからこのキャサリンさんはすごく悩むわけですね。どうしたらいいか? お嬢さんで何も知らない人だったんですよ。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)しかもワシントンで子供の頃から育っているから、周りは全部政治家ばっかりなんですよ。で、このベトナム戦争自体を引き起こしたマクナマラ国防長官は家にしょっちゅう来る人だったんです。

(山里亮太)はー!

(町山智浩)完全に癒着しているんですよ。ねえ。総理大臣とかとご飯を食べているような人ですよ。実際に食べているシーンも出てくるんですけども。ところが、トム・ハンクスは「こんなの冗談じゃねえよ。この記事を新聞に載せなかったらどうなるんだ? ベトナム戦争が負けるとわかっているのに。それこそ100万人以上死んでいるんだぞ! これを載せるのは新聞の義務だろう!」ってキャサリンさんを突き上げるわけですね。
(引用おわり)

 

 ワシントン・ポストってそういうのだったの。初めて知った。

それがここをきっかけにか。

 

(引用はじめ)

(町山智浩)で、この映画がいちばん驚くのは、スティーブン・スピルバーグ監督はこの映画を作ろうと決めてから、11月末ぐらいに完成するんですけど、それまでにたった9ヶ月なんですよ。

(海保知里)早い!

(町山智浩)作ろうと決めてから完成するまで、たった9ヶ月ですよ。で、これができるのは、まずスピルバーグは異常な早撮りの人なんですよ。

(海保知里)そうなんだ。そういうイメージ、なかったですけど。

(町山智浩)スピルバーグとクリント・イーストウッドはとにかくワンテイクっていって、1回でOKの人なんですよ。全て、ほとんど。で、しかもこのトム・ハンクスとメリル・ストリープには演技指導はしていないと言っています。名優だから放っておけばいいんですよ。だから、そういう天才たち、職人たちだから可能になった9ヶ月で映画1本を作るというやつなんですけども。なぜ、そんなに急いで作らなきゃならなくなったのか?

(山里亮太)はい。

(引用おわり)

 

 9か月は早い。

 

(引用はじめ)

(町山智浩)スピルバーグがこの映画を作ろうと決めたのは、ドナルド・トランプが大統領になって。いわゆるフェイクニュースといわれるものをバラ撒きながら、自分のことを攻撃する新聞やCNNなどのテレビを逆に「フェイクだ!」と呼んで。メディアに対する信頼を失わせていくという事態があったので。スピルバーグははっきり言っているんですが、「この『ペンタゴン・ペーパーズ』という映画はフェイクニュースに対する解毒剤である」と。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)「この映画を作ったのは、いまマスコミやマスメディア、新聞社、テレビがやらなければならないことを思い出させるためだ」という風にはっきりと言っていますね。

(山里亮太)はー、なるほど!

(町山智浩)という、やっぱりスピルバーグはすごいんですよ。この人は。もうハッパをかけるために作っているんですよ。「お前ら、見ろ! 昔の新聞社っていうのはやっていただろ?」みたいな。「記事とか書かねえでビビッていたりするんじゃねえぞ!」みたいなことなんですよね。で、このキャサリンさんはすごく名言を残していて。「大事なニュースというのは、それを圧力で潰そうとするものがいるニュースです」って言っているんです。それこそがいちばん大事なニュースだと言っているんですね。

(引用おわり)

 

 それだったら、あの時この映画の宣伝するだけで

いいのではと思った。

 

https://twitter.com/erika_asahi/status/958112515606523904

https://twitter.com/erika_asahi/status/958125113911554048

https://twitter.com/ddk20000/status/958363041132830721

 

 やりすぎた後でこの話をされてもなあ。どこぞの野党じゃん。

 

(引用はじめ)

(町山智浩)で、結果的にはニクソンはこれで大統領を辞めることになるんですけども。それをすっぱ抜いたのが、ワシントン・ポストなんですよ。で、その時の編集長がさっき言ったベン・ブラッドリーさんです。

(山里亮太)ほう!

(町山智浩)で、このウォーターゲート事件のワシントン・ポスト側の話っていうのがすでに映画になっています。これは1976年に『大統領の陰謀』という映画になっています。これはものすごくヒットをしたので有名なんですけども。ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンが若い新聞記者2人組で。まあ、このウォーターゲート事件が何だったのか? を暴いていくっていう話なんですね。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)でも、彼らが決定的にそのウォーターゲート事件を掴んだのは、あるリークがあったからなんですよ。何者かがワシントン・ポストにリークをしまして。ただそれは、この間まで誰が情報を漏らしたのか、わからなかったんですよ。2005年にはじめてわかったんですけども、これはFBIの副長官のマーク・フェルトっていう人だったんですよ。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)つまり、政府側の内部の人。しかも、ウォーターゲート事件はFBIも実際は噛んでいるんですよ。完全にやった側の人、副長官のマーク・フェルトがリークをしていたんですね。で、マーク・フェルトさんは亡くなったんですけど、今回日本で公開される『ザ・シークレットマン』という映画はそのマーク・フェルトがなぜ、リークをしたのか?っていう映画なんですよ。

(山里亮太)あ、へー! なるほど。

(町山智浩)だから『大統領の陰謀』とそっくりのショットが出てくるんですけど。『大統領の陰謀』だと記者側からカメラで撮影しているのを、この『ザ・シークレットマン』だとマーク・フェルト側から撮影していたりするんですよ。全く同じで。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)『大統領の陰謀』の裏側なんですよ。で、もともとFBIっていうのはアメリカの中でも非常に特殊な組織で、大統領が全く手を出すことができない組織だったんですね。FBIっていうと、みんな警察だと思っている人が多いんですけど。まあ、現在は警察なんですがその当時、1972年にフーバー長官が亡くなるまではほとんど政治家のスキャンダルを盗聴しては、政治家を脅迫するだけの組織だったんです。

(山里亮太)ああ、そうだったんですか。

(引用おわり)

 

 何気にびっくりする情報が入ってるのですけど。

 

(引用はじめ)

(町山智浩)FBIって偉大なものでもなんでもなくて、週刊文春の大きなものだったんですよ。

(海保知里)そういうことなんですね(笑)。

(町山智浩)だから大統領も手が出せなかったんですよ。ところが、72年にそのフーバー長官が死んじゃうんですね。それでニクソンが動き出すんですよ。FBIを完全にコントロールするために、死んだところの長官に自分の手の者を入れちゃうんですね。要するに、自分の部下を入れてしまうんですよ。ところが、マーク・フェルトはそれまでずっとフーバーの下で副長官をやっていたんで、自分が長官になると思い込んでいたわけですよ。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)そしたら、上にニクソンが入れた人が乗っかって、身動きが取れなくなるんですね。で、その直後にまた今度、ウォーターゲート事件があって。ウォーターゲート事件は盗聴器を仕掛けようとした人たちが警察に捕まっちゃうんですね。強盗だと思われて。で、調べてみたら……そこでFBIのマーク・フェルトたちが捜査に入るんですよ。で、わかったのは「この盗聴器を仕掛けているやつらはみんな、元FBIと元CIAのスパイたちだよ」と。つまり、彼らは盗聴のプロだと。でもFBIとCIAって普通、合同で行動をしないんですね。絶対に。それができるのは、大統領しかいないんですよ。彼らを動かせるのは。

(海保知里)はー!

(町山智浩)だからこれが「大統領が選挙妨害をするために盗聴をした」ということが、マーク・フェルトにはその場でわかっちゃうんですね。で、どうしよう?って思ったら、そのニクソンの手がかかった長官が、「捜査中止!」って言うんですよ。

(山里亮太)おおっ!

(町山智浩)だけじゃなくて、その捜査でいろいろとわかった資料を全部隠滅します。つまり、ニクソンが盗聴していたことだから、ニクソンの手の者であるFBI長官がFBI内部の資料を隠滅しました。もみ消しをやったんです。だから、マーク・フェルトはワシントン・ポストに行ったんですね。

(山里亮太)なるほど!

(引用おわり)

 

 これでは悪VS悪の戦いじゃん。