中村さん楽曲を分析する | KOTOBUKI PROJECT

中村さん楽曲を分析する

最近、静岡県内で存在感を増しているNTx Labelの代表・中村太一氏の特集です(笑)

 他陣営の宣伝なので、私のメリットは何もないのですが、いち歌謡曲マニアとして、やらずにはいられなかったんですね。

 

中村さんとの出会いは2017年11月5日に長泉ベルフォーレで開催されたアーティスト系のイベントです。

 

https://ameblo.jp/tekitouna-torade/entry-12326164209.html  


当時、私が預かっていたのは柴田かな。

 彼女が学校行事でイベント休みのため、ヲタ活に出掛けたようです。  

アイドル系はわざわざ見るまでもないので、ふだん見ないアーティスト系へ。

 このイベントに出演していた日向ほの が気になり、CD購入。  

日向ほののオリジナル曲を手掛けていたのが中村さんでした。

 細かいところまで行き届いた的確なアレンジで、聴きやすい音。  

「この人は力がある」と思ったのですが、当時の状況として、pixie、すみれ、かな等のアレンジをやっていたトミー(富澤)さんが辞めることになり、後継の あーるず(Rs&Harmony)さんに決まった直後だったので、オファーには至らず。

 会ったこともないし(このイベントの主催だったのにw)、躊躇してしまいましたね。

しかし、縁は異なもの。その1年半後の2019年4月、その中村さんからDMがきます(笑)

アイドル方面に参入するので、主催イベントに出演しませんか? というものでした。


★clatear


最初はオーディション用として七星さんが歌っていた「初恋は、淡い。」

 ピアノと弦を多用したクラシカルなアレンジが新鮮でした。  

この落ち着き具合は、森口博子「すみれの気持ち」(1986年)が近いと思います。

 どうしても需要があるから供給しようと、沸きにもっていきがちなのですが、一切考えないところがまたいいですね。

「雨宿りは、キミと。」…この淡々としたせつなさは佐藤弘枝「セピア色の夏」(1985年)を彷彿とさせます。

 中村さんと話したのですが、80年代中盤の歌謡曲が原点というのか原風景としてあるようです。

「夢見る、おとぎ話。」…一転して沸き(笑)

 当初、AKB48「初日」かと思ったのですが、中村さんによるとハロプロらしい。  

やはり沸きが1曲はないとね、という戦略なのでしょうね。


3曲を見渡すと、スラー多用、半音あり転調あり、Cメロありとテクニシャンぶりを見せつけていますね。

 Cメロは力がなければ入れられるものではない…と思っているのですが、どうなんでしょう。  

私が作ったCメロ入りの曲は、すみれ「富士山娘」と 立花ふみか「FAKE」ぐらい。

 難しいんですよ。

中村さんをプロ野球選手に例えると、元巨人の篠塚選手ですね。

 バットコントロールがうまく、レフト前ヒットなら朝飯前というテクニシャン。  

私は元広島の達川選手。当たってもいないのに当たったと騒ぎ、笑いを取るタイプ(笑)


★七星


表題曲は盛り上がり絶好調な「鷲掴みッFire!」で、対極に地元ソング「花咲け、わたし。」ですが、私は「でも、サヨナラ」を推します。

 ゆったりした曲調の前向きソング。個人的に聴くなら、沸きはいいかな、という感じなので。

昨年12月、川の駅でのイベントにて。

 

私「『でも、サヨナラ』が2019年のベストソングですよ」

 七星「1回しか歌ってないです。歌詞が覚えられないから。ガハハハッ」

うーむ、残念(汗)

 

そんな笑い話をしているうちに、どこかへ行ってしまった七星さん。

 もうすぐ、プロレスラーとして登場するのでしょう。


★美jou


昨年6月にclatearがデビュー、8月にユメコネクションがデビュー。

 しかし、音源は今年1月にデビューしたばかりの美jouの方が早いので、こちらを取り上げます。  

ユメコネもいい曲ですが、やはり盤で確認しないと。


さて、26日のiCon(道の駅ゲートウェイ函南)で美jouのステージを始めて見たのですが、表題曲の「煌めきア・ラ・モード」以外の曲は中村さんっぽくないな、と思っていたら別の人(サトーコーイチ氏)だったんですね。

 

逆に、細川柚巴の2曲目が聴きなれない曲で中村さんっぽかったので、由香さんに訊いたところ、その予想は当たっていました。我ながら凄い耳だな(笑)

 

「煌めき~」は一言で言うと、王道キャッチー。やられた、という感じ。


3枚通して聴くと、中村さんの得意なパターンが浮かんできます。(↓の画像参照)

 最初に4分休符。その後、8分音符主体でたたみかけ、勢いづけるというもの。リズムが取りやすく、いい譜割りだと思います。

美jou の前に、立花ふみかの「未完成LOVE AGAIN」のアレンジを依頼したのですが、予想以上のハイクオリティで驚きました。クールさが突き抜けていて、ふみかも「神曲」と言っていましたね。


いいメロディー、いいアレンジ、加えて多作に耐える引き出しの多さ…

 歌謡曲系というのもポイント高いです。  

ひょっとしたら私は、中村さん推しなのかもしれませんね(笑)

 今後も注目していきたいと思います。


追記・冒頭で「私にはメリットはない」と書きましたが、メロディーのことをいろいろ考えているうちに、prismのオリジナル曲の方向性が浮かんできました。研究・分析は必要ですね。

 

追記②・譜割りを訂正しましたm(__)m