知人から聞いた、知人の友人夫婦の話です。
そのご夫婦は、このまま中学受験を続けるべきかどうか悩んでいると言います。
まずこのご夫婦の場合、
奥様が仕事をなさっており、
ご主人はお子さんの面倒と家事を担当しておられます。
中学受験を提案したのは奥様の方です。
お子さんは男の子、現在小学5年生。
5年生の時、サピックスの入塾テストを受けて入塾します。
が、クラスは一番下位のクラス。
まあ、これは遅れて入塾した生徒さんあるあるなので、なんの問題もありません。
と、いうか、入塾できた時点で十分優秀なお子さんだと思うのですが、
奥様は下位クラスということにショックを受けたそうです。
「うちの子、こんなにできなかったなんて・・・」
入塾したものの授業のスピードや宿題の多さになかなかついていけなかったそうです。
奥様は、お子さんを他の塾の個別指導塾にも通わせることにします。
その結果、週5日の塾通い。
しかし、現在に至るまで一向に成績が伸びない。
上位のクラスに上がれる気配もない。
「このまま中学受験を続けるべきだと思う?」
かなり悩んでおられるそうです。
と、いう話を聞き、
「どう思います?」
と、言われました。
「ところで、そのお母さんはお子さんをどこの中学校に入れたいの?開成とか?」
「なんだか都立の中高一貫校らしいですよ?」
「へ?都立?小石川とか両国とか?」
「そうそう」
「は?enaには通ってないんだよね?」
「enaってなんですか?」
「そっか、君にはわからないよね。市立も併願なの?」
「いや、都立一本だと思いますよ」
「じゃあなんでサピックス?」
「サピックスの上位クラスだったらどこにも受かるって言ってましたよ」
「最上位クラスだったらその可能性もあるだろうけど・・・」
「なんでうちの子どもはこんなにバカなんだろうって口癖のように言ってます」
「最低の親だな・・・。どうせ子どもには『バカなんて直接は言わない』って言うんでしょう?言わなくても子どもはちゃんと感じるんだよ。親がそう思っているって。口が避けても他人に子供のことをバカなんて言っちゃいけないんだ。その時点で間違っている。中学受験をやっちゃいけないのは、子どもじゃなくて、その親だよ」
「厳しいですね」
「当たり前のこと言ってるだけだよ。そんな親じゃなかったら、その子はちゃんと伸びる。これからなんだよ。それこそ、来年の今ごろかもしれない。それでも間に合う。それが中学受験なんだから。そこがわかってない。そもそも子どもを信じてない時点で親に資格がない」
「そんなこと本人に言えないな〜」
「だったらこのブログを読むように言ってよ。早くその考えを改めろって。それに上位校だけが中高一貫校じゃないって」
もうひとつ問題があります。
奥様が外で働き、父親が家事育児をやっているにもかかわらず、
中学受験を主導しているのは奥様だということ。
結果、2つの塾に丸投げしている現状。
サピックスの大量のプリントの整理や2つの塾の調整や勉強の進め方は、
すべて塾におまかせ。
「それだと勉強についていけるはずがないよ。父親は何をしてるの?」
「あまり中学受験に興味がないみたいで。『だからわたしが全部やらないといけない』って奥さんのほうが言ってました」
「やらないといけないってできてないんだよね?」
「どうなんですかね〜」
「つまりあれだな。奥さんには学歴がある。社会的地位もある。お金もある。でも時間がない。子育てはご主人に任せるけれども、方針は自分が決める。プライドはかなり高い。中学受験がなんたるかをそもそも両親が学んでない」
「確かにお金はあると思います」
「でも、親が時間的サポートをすることは一切ない」
「奥さんは多忙だからできないでしょうね〜」
「できるご主人は興味がない」
「ですね〜」
「まだ1年あるのに、親が諦めている」
「です」
「最悪じゃん」
「どうすればいいんですかね〜」
「このブログを読めと!伸びるのはここからだと。少なくとも子供のことを他人にバカとか言うなと」
最後まで読んでくださってありがとうございました!