非常に興味深い記事です。
炎上しそうなタイトルがついてますが、
記事の内容は大変濃く、参考になる記事だと思います。
男子御三家の校長先生にも取材をした上での記事ですので、
学校の考え方や、取り組み方についても言及されています。
長い年月、男子校はこうあるべきだ。女子校はこうあるべきだというのが根強くあったのは事実で、
中高という長い6年間の間、異性と接する期間が極端に少なくなるという物理的な現実は確かにあります。
しかし、その良し悪しは、そこで学んだ学生にしかわかりません。
もし、男子校、女子校で学んだことが将来のマイナスになったと考える卒業生が多いのであれば、
共学校がもっと増えて、男子校、女子校はもっと淘汰されていたはずですから、
この議論自体にはあまり意味がない気がします。
大切なのは、
校長先生のご意見はもちろんですが、
卒業生がどう育って行ったか。
今、卒業生たちは中高時代を振り返って何を思うのか?
そして、何を受験生たちに伝えたいと思っているのか?
それは、
今、あるその学校の状況を見えば自ずとわかる気がします。
私はいくつかの大手出版社に出入りしているので、
社員さんにはエリートの方が多く、中高一貫校出身者がとても多いのですが、
共学校ではなく、男子校、女子校出身者もたくさんいて、
娘の受験校選びの時に、よく話を聞きました。
「すごく楽しかった」
と、いう人もいれば、
「女子校なんて行くんじゃなかった。だから大学では男子の割合が多い法学部を選びました」
と、いう女性もいました。
反対に、
「共学校でしたけど、すぐに後悔しました。男子校に行けばよかったと今でも後悔しています」
と、いう男性もいました。
麻布中学に受かったのに、渋渋に行った人もいます。
桜蔭に受かったのに、広尾に行った人もいます。
最終的には、子供自身がその時にどの学校に行きたいと思ったか?
行ってよかったと思えるかどうかは、通ってみないとわかりません。
少なくとも、
「この学校、時代遅れだわ〜」
と、私が感じた学校は一校もありませんでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました。