登校日最終日、
「あ〜あ、こんな形で3学期が終わるなんて信じられない。明日からどう過ごせばいいんだろう・・・。今日は学校にいられるだけいて帰るね」
そう言って出かけたものの、
午前中に学校から電話があり、
発熱して帰宅した娘。
「あ〜。みんなとちゃんと話せなかった〜。最悪だ〜」
その時点で熱は38度5分。
病院に電話して状態を伝えると、
「病院が閉まる直前に来てください。すぐにインフルの検査しますから」
そう言われて、恐る恐る病院に行き、検査をしたらインフルBの診断でした。
インフルなのに、なんとなくホッとする私と娘。
「インフルなのにホッとするってどんな心境よ」
先生も、
「出ないと正直、ちょっと怖いですもんね。この状態で2週間自宅待機なんて可哀想ですから、出てよかったです」
そして、しっかり4日目の朝に熱が下がり、すっかり元気になった娘。
「さて、明日から何をやるか」
「学校から課題たくさん出てるんじゃないの?」
「出てるよ。出てるけど一日中勉強ってわけにもいかないしね」
「いいんじゃない?絵を描いて勉強をしたら一日終わっちゃうじゃん」
「この際、古い日本の映画でも観てみようと思って」
「古い映画いっぱいあるじゃん。黒澤明、小津安二郎、溝口健二、成瀬巳喜男、増村保造、吉田喜重、市川崑全部あるよ」
そうです。
私は古い日本映画が大好き。
特に溝口健二と成瀬巳喜男が大好きなのです。
「いや、そんな古典じゃなくてさ。私が知ってる俳優が出てるレベルの古い映画だよ」
「大林宣彦とか?『時かけ』とか?」
「いや、それも古過ぎでしょ」
「じゃあ何よ?」
「女王の教室とか?」
「え?ドラマじゃん」
「え?ドラマか〜」
「しかも今さら小学6年生の話?」
「あれ、観てみたいんだよ。なんか受験が終わってから卒業するまですごく自由だったじゃん。2年前と今学校が休みなのと環境は全然違うんだけど、なんか感覚が似ててさ。急にやることが無くなったみたいな、投げ出されちゃったみたいな感覚?」
「ああ、そういうのね。わかるわかる。暇だな〜って感じる前になんとか時間を埋めようとする感覚ね」
「そう!・・・よくないよね」
「まあ、仕方ないだけどね〜。だからって友達と会って遊ぶってわけにもいかないからね」
「そうなんだよね〜。外に出ても行くところないし。やっぱり中2だしさ。勉強って言っても限界あるよ。図書館で本を探すこともできないんだよ」
「そうだよね〜」
と、いうわけで、
今日からどう過ごすのか?
本当に悩ましいところです。
受験生のみなさん!
みなさんには、やることがたくさんあります。
それって、とても素晴らしいことなんですよ。
今、子供たちはやりたいことができない。
好きなスポーツも友達と会うことも。
でも、受験生は勉強ができます。
いくらでもできます。
皮肉なもので、
私のような仕事は、今、毎日大忙しです。
娘は毎日家にいるのに、
私は仕事で大忙し。
でも、それはすごく幸せなことなのだと思います。
普通に生活できることが一番、幸せなんだと、今、みんなが感じている。
早く普通を取り戻せるように、
一人一人ができることを一生懸命やりましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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