日本人は、最も自己肯定感の低い国民だと言われています。
自己肯定感が低いと、
それはそのまま生き方に反映され、
低ければ低いほど生活レベルや幸福度も低くなります。
基本的に自己肯定感は、10歳の頃から急激に下がってくるのは世界共通ですが、
特に日本の場合は、その傾向が顕著だと言われています。
つまり、
10歳の頃から、「幸福じゃない」と感じる意識が強くなるということです。
10歳の子供が「幸福じゃない」と感じるのは、どういう時か?
それは、孤独を感じる時です。
では、どういう時に孤独を感じるのか?
それは、家族、友人関係が全てです。
その中で孤独を感じるということは、
それまでの家庭での過ごし方や、親の考え方、育て方で決まるのです。
例えば、
中学受験を本格的に始める年齢は、大半が10歳前後ですが、
それまで好きなだけ遊んでいた子が、急に塾に入れられ、勉強漬けにされてしまったら、
友達から切り離され、楽しい日常からも切り離されて、孤独を感じるかもしれません。
成績がなかなか上がらず、
そこばかりを親が口にしていれば、当然、自己肯定感は低くなります。
そして、そこばかりを口にする親に共通するのは、
そんな親自身も自己肯定感が低いということです。
できない子供を、過去の自分と投影してしまう。
過去の自分も親から同じように責められ続けた。
その結果、自分は大変辛い思いをした。
子供もそんな自分とよく似ている。
できない部分が本当によく似ている。
だから、自分と同じ道は子供には辿って欲しくない。
結果、
親が自分にしたことと同じことをしてしまっている親。
そして、
そんな親も気づいているのです。
自分がされたことと同じことを子供にしてしまっていることを。
思い出してください。
なぜ、自分は自己肯定感が低いままに大人になってしまったのか?
その1番の原因は、
親やその周りの大人や友達から、
「お前は本当にダメだな〜」
「何やっても中途半端だな〜」
「どうせ途中でやめるんだろ。無理無理」
そんなことを言われたことで、
「自分はどうせダメだ」
言われ続けたことで、そう思い込んでしまったからではないですか?
それと同じことを自分の子供に繰り返していませんか?
中学受験を始めるということは、
「自分の子供にチャレンジして欲しい」
「子供にチャンスを与えたい」
そういう思いもあったはずです。
チャンスを与えたのなら、
まずはその動向を静観する。
子供の自由にさせてみる。
そこで勉強に楽しさや喜びを自分で見出してくれたら、それが一番ですが、
やはり楽しそうには見えない。
そんな時、
「やっぱり私が根掘り葉掘り細かく言わないとダメか」
と、思うのか、それとも、
「あの子ならできる。ここで我慢してもう少しやれば、きっとできるようになる」
そう思ってあげられるのか?
それでもできなかった時、
「できなくても大丈夫だよ。他にできることはいくらである」
そう言うのか、それとも、
「そんなに頑張らなくてもいいから、もう少しだけ続けてみようか。そのうち好きになるかもしれないよ」
そう説得するのか?
どう子供に向かえるのか?
それは、過去の自分と向き合うことでもあるのです。
自分だったら、どう励まされるのが一番嬉しいのか?
自分だったら、どんな言葉をかけられれば、ここから頑張れるのか?
ここから本番まで、どんな言葉を子供にかければ良いのでしょうか?
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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