他の子はどんな勉強の仕方をしているの?

 

みんなは4月からどれくらい成績が伸びたの?

 

 

同じ小学校で一体、何人の子が受験するのだろう?

 

 

私立受験をする生徒の数は?

 

大学付属中高一貫校を受ける子は何人?

 

国公立中高一貫校を受験する子は?

 

男女比は?

 

 

 

じゃあ、仲の良い友達はどうなんだろう?

 

 

全部で何校受けるのだろう?

 

 

 

 

どれもこれも知りたいですが、誰に聞くわけにもいきません。

 

 

じゃあ、子供たちはどれくらい知っているのだろう?

 

 

子供に聞いていいものなのか?・・・・ん〜・・・・。

 

 

 

それ以前に、子供たち受験生同士は、

 

「どこ受けるの?」

 

なんて、話しているのでしょうか?

 

 

 

 

「話してるよ」

 

と、テンちゃん。

 

 

 

「話してるの?」

 

「受験するの?って、聞かれたら、するよ、くらいは言うよ」

 

 

「志望校の話までするの?」

 

「聞かれたら、当ててみて?って言って当たったらなんとなく否定しないみたいな。みんなそんな感じかな」

 

 

「じゃあ、受験するってことは言うけど、どこを受けるか?までは誰も言わないんだ?」

 

「本当に仲の良い友達としか話さない。ちゃんと秘密を守ってくれる友達同士」

 

「大勢でどこどこ?なんて雰囲気にはならないんだ?」

 

「そういう子たちもいたけど少ないよ。私は他の子がどこを受けるなんて興味なかったから。私が話したのは3人だけ。その3人はちゃんと秘密にしてくれたから最後まで他の子たちは私がどこに進学するか知らなかったはずだよ」

 

「知られたくない?」

 

「わたしはみんなから頭が悪いって思われてるから、言うと面倒臭いし」

 

「頭悪いって思われてんの?」

 

「たぶんね」

 

「そうなの?」

 

「たぶん」

 

「それは聞きたくなかったな〜」

 

「女の子は面倒臭いんだよ」

 

「そんなもんなんだ」

 

「女の子はね」

 

 

「男の子は違うんだ?」

 

 

「大きい声でどこを受けるとか、あいつはどこを受けるとか、女の子で御三家を受ける子がわかったら、『おまえ、桜蔭受けるの?絶対、受からねえよ』とか言う奴いるしさ。マジ、ウザいんだよ」

 

「言われた子はどんな反応だった?」

 

「マジで切れてた。『言っていいことと悪いことがあるんだよ!』って。普段なら絶対に怒らない子なのに、マジでキレたのにはビックリしたけど、あれはキレて当然だよね。絶対受かるレベルの子なのにあんなに怒ったんだもん。みんな余裕ないんだよ」

 

「11月ごろからもう、そういう雰囲気になってるの?」

 

「みんな模試いっぱい受けてるし、文化祭とか学校説明会で会ったりもするしね。やっぱりそういう雰囲気になるよね」

 

 

 

「受験しない子とする子で、グループが別れたりしないの?」

 

「それはないよ。わたしの小学校は3分の2の子が受験したけど、学校では受験の話をすることなんてほとんどなかったし。休み時間勉強してる子なんて一人もいなかったから、学校では誰も受験のこと考えてなかったと思うよ。いや、一人か二人はいたかな。ちょっと神経質になってる子」

 

 

 

 

「受験の後は?2月5日で全ての受験が終わるでしょう?だいたい結果も出てるじゃん」

 

「2月6日はみんな淡々としてるけど、結構微妙な空気が流れてるかな。例えば、2月5日の試験の結果待ちの子もいるわけじゃん。そういう子はやっぱりそわそわしてるし。でも、誰も何も聞かないし、気づいてないふりをしてるって感じかな」

 

「大人だね〜」

 

「それくらい気を使うでしょう。あの日はわたしも暗かったしさ。第一志望落ちてまだ落ち込んでた時だから。受験が終わってホッとしたって感じじゃまだなかったよね。『どうだった?』って聞かれたらどうしようって思ってたけど、誰も何も聞いてこなかったよ」

 

「仲の良い子たちも?」

 

「うん」

 

「大人だね〜」

 

「でも、わたしから言ったよ。第1志望は落ちたけど第2志望には合格したよって。そしたら、みんなも教えてくれた」

 

「そういう微妙な空気はけっこう続くのかな〜」

 

「補欠合格して繰り上げ待ちの子もいるしね。けっこう続いた感じがするな〜。全落ちの子なんて本当にかわいそうだからさ〜。声かけられないんだよね」

 

「そりゃそうだよね」

 

「全く受験の雰囲気がなくなるのは、卒業式の準備に入る頃くらいかな〜。やっと楽しく学校で過ごせるって思ったら卒業なんだよ。それは悲しかったよ。だって、6年生の思い出ってほとんどないんだもん」

 

「卒業式までには、みんながどこに行くかわかってるの?」

 

「ほとんどわからない。自分から言う子はいるけど少ないよ。受験が終わったら誰も受験の話しないし。どこに入学するのか聞かないし」

 

「そんなもんなんだ・・・」

 

 

 

他の小学校だと、雰囲気がまた違うのかもしれませんが、これが11月から卒業までのテンちゃんの周囲でのリアルな現実です。

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

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