メルマガvol.233《【自民党の正体】劇場型政治とワイドショー》を発行しました。
以下、目次の紹介です。


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☆適菜収のメールマガジン☆ vol.233  2024年1月15日配信 

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 □「自民党の正体」第9回
  劇場型政治とワイドショー
 □「ツァラトゥストラを読む」第82回
   信者になるな!
 □今週のリンク
 □「源氏ハイライト」第205回
  榊㉒出家を考え始めた藤壺
 □今週のYoutube3本
 □読者からのお便り
 □編集後記

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■■■■「自民党の正体」第9回■■■■

劇場型政治とワイドショー

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 橋本は、首相直属の「行政改革会議」を設置。財界人や学者をメンバーにして、官僚や官僚出身者を排除した。これも内閣の政令だけで新設したものだった。
 省庁の数を半分にする省庁再編、大蔵省の名称変更や金融業務の切り離し、首相権限強化を伴う内閣機能の見直し、郵政三事業の一体公社化、公務員定数の一割削減などを「行政改革会議」において決定。
 この流れが、一九九八年に成立した中央省庁等改革基本法につながっていく。
 こうして見ればわかるように、橋本政権下では、内閣・官邸の権限がますます強くなっていく。
《制度改革は橋本政権の行革会議が九七年五月一日にまとめた「中間整理」から始まっている。行革会議はその中で、内閣のリーダーシップ発揮の観点から各省の事務次官や局長などの閣議了解人事の「運用について十分配慮を行う」よう口頭で首相官邸に申し入れた。これを受けて橋本内閣は閣議で各省人事の新たな仕組みを決めた。各大臣が持つ各省幹部の任免権は残すが、発令前に人事案を内閣官房に報告し、正副官房長官で構成する「閣議人事検討会議」が事前に審査するというシステムだ。これによって、首相官邸が各省幹部の人事に深く関与することになった》(川上高志『検証 政治改革』)。
 この仕組みは二〇〇八年の福田康夫政権で法制化されたが、基本法の具体化は先送りになり、第二次安倍晋三政権下の二〇一四年四月一一日、改正国家公務員法により、新設が正式に決まった。
 なお、このメルマガの連載ですでに述べた通り、福田康夫は「官邸主導人事」について反省している。
《内閣人事局ができたことにより、官邸が官僚の人事権を握り、官僚が萎縮して何も言えなくなったとの批判があります。この構想は福田内閣の頃から議論が始まり、私も責任がないとは言えません。ただ、こんなに評判の悪い仕組みができあがるとは、当時は夢にも思っていなかったし、甘く考えていた。そこは忸怩たるものがあります》
 安倍晋三が引き起こした諸事件はこの権力の集中と官僚の忖度という構図において発生している。
 一九九七年四月、橋本は消費税率を五%に引き上げる。この翌年から、日本は長期デフレーションに突入した。
 さらに橋本は………(以下、続く)。

 

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