メルマガvol.225《新連載「自民党の正体」が始まります!》を発行しました。
以下、目次の紹介です。
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☆適菜収のメールマガジン☆ vol.225 2023年11月20日配信
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□「自民党の正体」第1回
新連載「自民党の正体」について
□「ツァラトゥストラを読む」第74回
欲するがゆえにやってくる自由な死
□今週のリンク
□「源氏ハイライト」第197回
榊⑭後宮へはいった右大臣家の六の君(朧月夜)
□今週のYoutube3本
□読者からのお便り
□編集後記
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■■■■「自民党の正体」第1回■■■■
新連載「自民党の正体」について
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以前、お伝えしましたが、今回からこのメルマガで「自民党の正体」という連載を始めます。
このメルマガではあまり政治について語ってきませんでしたが、自民党については一度まとめて述べておいたほうがいいと思うようになりました。
前半部分でなにを書くかはだいたい決まりましたが、全体の構成は検討中です。内容についてのご意見や追加したほうがいい話など、ありましたら、「読者からのお便り」コーナーまでぜひよろしくお願いします。
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それと文章の量が多くなりそうなので、現行の冒頭コラムと「ツァラトゥストラを読む」の二つの枠を使って、文章を書いていこうと思います。ただし、現在連載中の「ツァラトゥストラを読む」の第一部がまだ少し残っていますので、それを掲載し終わるまでは、「二度目のゲーテ」コーナーをお休みします。
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私の実家の近くにおいしい蕎麦屋があった。すばらしい店だった。
そこから車で一〇分ほど離れた場所に、同じ店名の蕎麦屋があった。そこは弟が出した支店だが、兄の本店とはまったく別物のまずい蕎麦だった。
知人が弟の支店に通っていたので、私が「本店と支店では比べ物にならない」と言うと、「同じ店名なんだから同じ味でしょ」と答えた。
まるっきり別物でも、同じ看板を掲げていれば、同じだと思う人が世の中にはいるのである。
某所にとんかつの名店があった。
私はそこのとんかつが好きだったので、よく通っていた。
あるとき、そこに行くと、いつもの職人(七〇代)ではなく、普段奥でキャベツを切っている黒ぶちの眼鏡をかけた陰気な男(五〇代後半)がとんかつを揚げていた。この二〇年間で初めて見る光景であり、私は動揺した。
出てきたとんかつは別物だった。
油のキレも悪く、素人レベル。
その後、七〇代の職人は亡くなったと聞いた。
二度ほど味をたしかめに行ったが、完全にダメになっていた。
その黒ぶちの眼鏡の男は、これまでとんかつの揚げ方を学ぶ機会はたくさんあったはずだ。天才的な職人が横で仕事をしていたのだから。しかし、家族経営の繁盛店なので、キャベツを切るだけで安定した収入を得ていたのだろう。
いわゆる老舗は代替わりの危機を回避する仕組みを持っている。代替わりのたびに味が変わっていたら話にならないので、手間暇をかけて弟子を育てる。逆に言えば、組織を維持するためのノウハウを持っているからこそ、老舗といえるのだろう。
二代目、三代目のアホのボンボンが、老舗としての責任を負うことができず、勝手に味を変えてしまったり、事業拡張に乗り出したりして失敗する例は日本全国でたくさんある。
その最大のものが自民党である。
かつての自民党と現在の自民党はまったく別物である。同じ看板を掲げているだけで、内容はまったく異なる。
では、自民党はいつ変わったのか?
平成元(一九八九)年である。………(以下、続く)。
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