今日は死ぬのにもってこいの日 -5ページ目

人は暴力の連鎖を断ち切れるのか?

韓国で話題になった映画「息もできない」を観た。

現代は「糞バエ」、つまり最底辺に生きる人たちを
描いた作品だ。

細かいストーリーは公式ページを参照してもらうと
して、僕がここで話したいのはこの映画のテーマ
にもなっている「暴力の連鎖」についてだ。

人は「暴力の連鎖」を断ち切ることができるのか?

悲しい事実だが、自分の子供を虐待する親の
多くが自身も虐待経験者だと言う。

この映画の主人公も、父親が暴力を振るうのを
つぶさに見て、その衝動を身体に刻み付けてしま
った。

人がある衝動に襲われると、選択肢は二つしか
ない。

逃げるか、殺すか。

彼は逃げることはせずに自己嫌悪の衝動として、
自身の生活を暴力に浸らせた。

愛する人にも素直に愛情を表現することが
できない。

しかし、そんな彼の愛情を理解ってくれる人も
いる。

自己嫌悪の表現としての暴力を昇華させた
とき、彼はまた新たな次元に踏み出そうとする
のだが、その先は映画を観て欲しい。

ただ、その周囲にいた人はどう変化したか。

暴力を忌み嫌いながらも同化してしまった
人間と、きっぱりと訣別した人間に分れた。

そこに微かな希望の光りを見出すことができる。

はっきりとは見えない。
しかし、見えないからこそリアルを感じる。

僕らができるのか、見えない霧の中を歩くこと
だけだ。

最後まで読んでくれて、ありがとう。