(「初縛」の続きです)


小学生の時、ミーちゃんという友達がいた


ミーちゃんは素直で明るい子だった

家が近かったし、学校が同じだったので、一緒に遊んだりして、とても仲良くしていた

あたしにもミーちゃんにも、両親が共働きだったので、親が家にいない時が多かった

ある日、ミーちゃんが家に遊びにきてくれた時

「ね、今日はお母さんごっこじゃなくてドライブごっこあそんでみない?」と、あたし

「いいね、たのしそう!どうしたらいいの?」と、ミーちゃん

「ちょっと待ってて」と、二脚の椅子を横に並べ、お盆を一つと、ベルトを数本を持ったきたあたし

それぞれの椅子に指差しながら「こっちは運転席、こっちは助手席…これはハンドル」と、ニコニコしながらお盆をミーちゃんに持たせ、「運転してくれる?」と、あたし

「うんニコニコ」と、お盆を受け取り、運転席に座ったミーちゃん

「でもね、ドライブだから…シートベルトもしないとね…」と、ベルトを持ったあたし

「どうしたらいいの?」と、ミーちゃん

「締めて上げるね」と、ベルトのバックルをミーちゃんの腰に合わせ、スルッスルッ…とベルトを背もたれの後ろに回し、スルッスルッと前に戻し、スルッスルッピッとバックルに入れた…「これで大丈夫ハート」と、されげなくミーちゃんを椅子に縛ったあたし

あそびがないほど、ミーちゃんを椅子に縛ったあたし

ベルト一本だけとはいえ、あたしは初めて人を縛った

自分に手錠を嵌めた時に感じた興奮をこれで再び感じた

「うふふ、ありがとう!ゆきちゃんも早く座ってニコニコ」と、ミーちゃん

「はい爆笑」と、助手席に座り、スルッスルッピッと、自分にもシートベルトを締めたあたし

「しゅっぱーつ!」

つづく