アップルパイと言えば

 

私は中学時代、バニラアイスの乗ったアップルパイで心が躍った。

 

月日は流れ

 

時々アップルパイを作る。

 

もちろんバニラアイスを添えてだ。

 

今回

 

バニラアイス買ってきてと言ったのに

 

パパはハーゲンダッツの黒白のチョコアイスを買ってきた。

 

 

これじゃない。

 

 

でもいいのだ。

 

なぜなら

 

私はめったにアップルパイにバニラアイスを乗せない。

 

だって

 

どうしてこんなぜいたくなデザート思いつく?

 

物質的にも精神的にも豊かでないとこんな一皿思いつかない!

 

 

さて焼けた。

 

パパと娘を呼んでおやつタイム

 

 

「おい!熱いじゃないか!!口の中やけどしたぞ!!!」

 

とパパ。

 

え…

 

だからアイス乗せたときのアップルパイは熱々でないと…

 

「熱いにもほどがある!もっと冷ましてから出せ!!」

 

パパに怒られてしまった。

 

ちょっとシュンとしてしまった。

 

それでも私はその熱々を気にせず食べた。

 

私にはアイスクリームがかかってない。

 

だからそんな贅沢できないって。

 

 

その日の晩、冷蔵庫に入れておいた残りのアップルパイを出した。

 

パパに聞いた。

 

「熱々のアップルパイと冷えたの、どっちがいい?」

 

「ボクは冷えてる方がいいな」

 

そうなんだ。

 

で、アイスは?

 

「今回はいらない。また作ってくれたらまたバニラアイス買えばいいから」

 

とパパ。

 

娘も喜んでくれた。

 

娘には特別仕様の、シナモン抜きを作ってあげたが

 

試しにシナモンパウダーを軽く振りかけていた。

 

私もシナモンパウダーをどっちゃり振った。

 

紅玉のアップルパイには

 

レモン汁はいらない。

 

十分酸っぱい。

 

ではまた。