これが書かずにおられようか、もう今も緊張が取れない。
数日前の事だった。
娘が慎重な面持ちで帰ってきた。
「お母さん。」
何でしょうか?
「私、もしかしらなにか世界が変わるかもしれない…。」
よくよく聞いてみると、
どうやらクラスメートが大人数集まるらしい。
ふーんそうか…、
え
なんですってー!!!!!!
私はにわかに青ざめた。
誰からの連絡?
場所はどこ?
いつ集まるの?
お金はどのくらいいるの?
他に誰来るの?
その店、遠くない?
困った時の連絡先はちゃんと控えた?
お料理は予約?それとも行き当たりばったり?
解散時間は何時ごろ?
その他、さほど問題ないようなことまで心配して
「とにかく聞いてきなさい!返事はそれからよ!!」と言って
次の日確認を取らせた。
その日、私らは家族会議を開いた。
どうやら、こちら側が「門限」を設定しないと
いつまでたっても遊んでしまうかもしれない、
そう思って
「門限はうちは9時です!」と決めた。
9時ってゆるくない?
いや、塾に行ったら9時までに帰ってこれるか分からない。
塾帰りは話は別だ。
それでも、心配はぬぐい切れない。
私は意を決して
娘たちが集まっている会場の近くに喫茶店があるのを見つけて、
そこで待機しとくとこにした。
家で待機してたら
困ったとき駆け付けられないところにいたからだ。
集まりの2時間前
既に辺りは暮れだした。
集まりの30分前
真っ暗だった。
秋の日没は早い。
こんな時間に集まるってどういう事だろうと
心配は尽きなかった。
でも、私はちょっと機嫌が良かった。
このあたりには100均がある。
私は喜んでお買い物をしていた。
娘から特に連絡はない。
どうやら楽しくやってるらしい。
解散時間が近づいてきた。
娘からメール、
お、お店から出て来る。
私は最寄りのバス停で待つことにした。
娘が戻ってきたかと思ったら
「お母さん!写真撮ってきていい?皆で写るんだ!!」
いいけど…
え
細い路地をどんどん行ってしまう。
私はパニクった。
娘ー!!!!!暗い知らない路地を勢いよく行くなー!!!!!
私は数分後mailし、帰って来いと言った。
どうやら結構遠いとこまで行ったらしく、
返事が遅かった。
そうこうしてるうちに娘はクラスメートと戻ってきた。
クラスメートはケロッとしている。
娘はビビっていた。
そう
クラスメートたちにとってここは地元であり
庭みたいなもんだった。
私らにとってここは隣町であり、
メインストリートしか分からない。
お礼を言って帰った。
…
帰りのバスの外の風景は
暗くて怖かったと娘は言う。
家について
私と娘は安堵したが
疑問だらけの今回の集まり、
それでも娘にとってはおそらく一生の思い出になったことだろう。
きついことは言わず
今後を見守ろう。
ではまた。