その日も

 

パパは夜遅くまで起きてほろ酔いだった。

 

いーよなー、私は病気の都合で早寝早起きさせられる。

 

寄る遅くまで起きてるとパパに叱られる。

 

そんなある日、また夜中に間が覚めてしまった。

 

起きてみると、リビングのテレビが壮大な自然を映していた。

 

珍しくその日は、パパは怒らなかった。

 

「あのさあ…。」

 

なんでしょ?めずらしいね、その話しかけ方。

 

「僕パタゴニア行きたい。」

 

は?

 

この映像パタゴニア??

 

まあ、見てて心が洗われますが

 

行くんですか??

 

娘のハワイに行きたいとは違い

 

わたしは慎重になった。

 

テレビの画面を見て直感した。

 

これは大変だ。

 

お金だけではない。寒そうだ。へき地っぽい。

 

パパの言い方を分析すれば、どう考えても

 

家族3人で楽しもうという考えではない。

 

「一人で行って来い」と言おうかと思った。

 

パパ、パタゴニア調べた?どうやって行くの??

 

費用は?言葉は??大使館とかは???

 

たぶんまだ調べちゃいないんだろーなー。

 

 

ゆっくりでいいなら私調べとくけど。

 

ではまた。