私のようなジャズ初心者には超「名盤」といわれるもの、

例えばマイルスのカインドナントカとかビル・エヴァンスのワルツナントカとか、

いきなり聴いても多分無理なんです。

耳が慣れてないというか、ジャズ慣れしていないというか...

(オスカー・ピーターソンの「プリーズ・リクエスト」はまあ聴けたかなという程度)

それでも、周りの人のオススメやアマゾンのレビューなど参考に

動画サイトで試聴したり、CDを買ったり...しばらくジャズジプシー化していました(笑)

そんな頃、中古で買った寺島靖国さんの「JAZZの聴き方に法則はない」という本の巻末に、「本音のリクエストノート」というジャズアルバムの紹介ページがあったんです。

いろんなカテゴリがあって、「ドラムが主役のこの8枚」にこのアルバムが!

それがホレス・パーランとの出会いでした。

 

 

1.Goodbye pork pie hat
2.Sunspots
3.Firm roots
4.Monk's mood
5.Neicy
6.Night mist blues
7.Cynthia's dance
8.There's no greater love

 

<演奏陣>

ホレス・パーラン – ピアノ
ウィルバー・リトル - ベース
ダニー・リッチモンド - ドラム

 

1.Goodbye pork pie hat

チャールズ・ミンガスの曲。

「ミンガス・アー・アム」に入っています。

(パーランはミンガスのジャズ・ワークショップ出身で、

そちらでピアノ弾いていますね)

本家はどひゃーっと沢山で演奏していますが、こちらはトリオです。

私はパーラン好きなので、こちらが好きです。

雰囲気で(大雑把すぎ)もう1曲目からノックアウトです。

最初はちょっと暗いなあ、なんて思いましたが、

ソロに入るとやはり熱いですね。

この人のピアノを聴くと、ピアノも打楽器なのでは?と思ってしまいます。

 

2.Sunspots

イントロのピアノの鳴り方がたまりません。

やはりブルージーです。

 

3.Firm roots

これがもう運命の曲です(ホント大袈裟)。

オリジナルはシダー・ウオルトン。

いい曲だな、誰の曲かなと探してその作曲者のアルバムも聴いて行く。

そんな芋づる式に広がっていくのがジャズの醍醐味かと個人的に思います。

寺島さんは多分この曲のドラムのことを言っていたのかなぁと勝手に想像。

パーランのピアノがめっちゃアグレッシブですよ。

大音量で聴きたいです!

私はピアノ弾けないので、専門的なことや音階のこととかサッパリなんですが、

落ちる感覚があるんですよね~そこが大好きです。

ドラムは、ダニー・リッチモンド。そこがまたいいんです。

この人のことは動画サイトで探して、Mt.fujiジャズフェスティバルで試聴しました。

生で観てみたかったです。

 

4.Monk's mood

3で盛り上がって4.は落ち着いたモンクの曲。

 

5.Neicy

ちょっと物悲しい雰囲気ですが、

ドラムが張り切っていて飽きさせないです。

エンディングに向かって盛り上がりがあります。


6.Night mist blues

アーマッド・ジャマルの曲だったんですね、知りませんでした。

淡々と弾く感じが馴染みやすいです。

ベースのソロが楽しいですよ。

パーランはジャマルについて一番好きなピアニストに挙げています。


7.Cynthia's dance

パーランのエレガントなオリジナル曲。

でもやっぱりブルージー。

Firm rootsの次に好きです。

勝手に地中海の風景を描いてしまう。。。

オシャレ度高いです(笑)

継娘から受けた印象を書いた曲らしいです。

 

8.There's no greater love

パーランはよほどこの曲が好きなのか、

他のアルバムでもよく弾いています。

聴き比べも楽しいですね。

ただちょっと、このアルバムには似合わない曲かなと思いました。

 

全8曲で47分なのであっという間に聴けます。

というわけで、ジャズ慣れしていない私にもすんなり入ってきたのです。