【管理栄養士が教える！低糖工房のコラム✍】
■妊娠糖尿病って？
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめてわかった糖の代謝異常のことをいいます。妊娠前の糖尿病と診断、あるいは妊娠中に糖尿病と診断された場合を除きます。妊娠中はインスリンというホルモンの働きが不十分になり高血糖になりやすいのです。高血糖になるとおなかの赤ちゃんも影響を受け様々な合併症が起こりやすくなります。
食事をすると誰でも消化吸収作用によって糖質が取り込まれ血糖が上昇します。その後、すい臓で作られるインスリンというホルモンによって正常値に戻りますが、妊娠糖尿病の場合、インスリンの分泌量や働きが十分ではないため血糖の調整がうまくいかなくなった状態になります。
■おなかの赤ちゃんに影響はあるの？👶
妊娠中（母体の）に血糖の調整がうまくいかなくなり高血糖になった場合、母体だけでなく胎児にも影響を与え合併症をもたらす危険性があります。妊娠糖尿病と診断された場合、定期的に血液検査を行い、自己血糖測定を行うなどまずは食事療法で経過を見ることになります。
■妊娠糖尿病と対策
妊婦は肥満や高齢での妊娠、家族に糖尿病の方がいるなどの場合は、妊娠糖尿病になりやすいといわれています。正しく食事をとることで血糖コントロールを行います。高血糖を案じて栄養不足になってしまっては赤ちゃんの発育にも影響を与えてしまいます。
■食事のポイント💡
＊規則正しい食生活を送る （肥満を防ぐ、血糖をコントロールする）
＊適正なエネルギーを摂取する （妊娠中の体重と血糖をコントロール）
＊栄養バランスの良い食事をとる （母体と胎児に必要な栄養素をとり入れる）
＊鉄分・カルシウムの多い食事をとる（母体と胎児に必要な栄養素をとり入れる）
＊塩分を控える （妊娠高血圧を防ぐ）
他にも急激に血糖を上昇させないよう、過度な糖質摂取を避け野菜豊富な食事をとり入れるなどの工夫をしましょう。
妊娠糖尿病の治療中は、ライフスタイルに注意し、かかりつけの医師、管理栄養士のアドバイスに従って健康管理をなさってください。
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