俺の大好きな人…。戦闘の時には、翔鯨丸から的確なアドバイスをしてくれるけれど、戦闘以外の時には、天然で、いつもドジばかり。俺が守ってあげなきゃ…と思える、とても可愛い人…。
ある休演日、俺が劇場の中を散歩していた時、食堂から、
『ガッシャーン!』
と食器の割れる音がした。何事かと思った俺が食堂へ行くと、厨房から、
「いたぁい。」
という声がした。びっくりして、声の主に近づくと、その声の主は、
「大神くん!?どうして、ここにいるの?」
と俺に話しかけてきた。上目づかいで首をかしげる姿は、いつ見ても萌える。俺は、
「かえでさんこそ、どうして厨房にいるんですか?」
と尋ねた。かえでさんは、
「大神くんに手料理を作っていたの。そしたら手が滑っちゃって、お皿、割れちゃったの…。」
と言った。肩をすぼめて、シュンとしているかえでさんは、とても可愛い。よく見ると、かえでさんの右手の人差し指から血が出てる。
「かえでさん、すみません…。」
俺は、かえでさんの右手を取ると、人差し指から出ている血を吸った。かえでさんの顔は、真っ赤になっていた。
「もう、大神くんったら…。」
かえでさんは、真っ赤な顔のまま、俺を見つめて微笑んだ。
★あとがき★
しっかり者のイメージがあるかえでさんを、ドジっこにしてみました。
長文・お目汚し失礼しました。
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