623回目の書き込みです。


第70話 チョコなんか大っきらい!?

世はバレンタインデー直前。
盛り上がる聖夜学園。
ミキ「いよいよ明日だもんね。バレンタイン」
スゥ「あむちゃんは唯世君にチョコを渡さないんですか」
「別に、バレンタインとか興味ないし」
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「由紀奈ちゃーん。ねぇ、この湯せんってどうやるの?」
「チョコを入れたボールをお湯を入れたボールに浮かべるの」
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スゥ「あの子は手作りするみたいですね」
「手作り…」

その傍を通る男子
「バレンタインなんてくだらないよな。だろ、大輔」
「あ、ああ…」
「でも変わってるよな。チョコが嫌いなんて」
「仕方無いだろ。嫌いなものは嫌いなんだ…」
由紀奈この表情
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「ねぇ、由紀奈ちゃん。由紀奈ちゃんは誰かにチョコあげないの?」
「私はそういうの興味ないから…」

ロイヤルガーデン
唯世「明日のバレンタインイベントのスケジュールを確認します」
告白大会、愛の歌コンテスト、メインイベントはチョコスイーツコンテストの決勝戦

ミキ「で、どうするの?」
「だから…」
ラン「本命チョコが恥ずかしいなら、みんなに配ればいいんじゃない?」
「そうか。でもな…」

あむ帰宅
「ちょうど良かったわ。あむちゃんも行かない?」
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「どこに?」
手作りチョコレート教室!
ラン、ミキ、スゥ「行きまーす!」
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「手作りか…」
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あむ妄想
唯世「これを日奈森さんが?すごい!プロ並だよ!」
「いいかも~」
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「あれ?日奈森さん」
「君は月組の」
「木暮由紀奈。もしかして日奈森さんも明日のコンテストに出るの?」
「まさか。『も』ってことは」
「うん。出場する。もちろん優勝目指してるわよ。今日もそのために勉強しに来たの。私、パティシエを目指しているんだ。いいよね、お菓子。乙女の夢の結晶だよねぇ」
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「へぇー」

ドアが開き講師入場
ルルパパ「ようこそ、みなさん。今日はおいしいチョコの作り方を楽しく勉強しましょう」
挨拶もそこそこに
「今日作るのはトリュフチョコです。まずはガナッシュを作りましょう」
スゥがナビゲーターになり、工程の説明(割愛)

なかなか上手にできないあむ。
ラン「スゥとキャラチェンジしちゃう?」
上手にこなす由紀奈を見て
「ううん。やっぱり自分で作るよ」
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ママ「そのチョコは誰にあげるの?やっぱり好きな男の子?」
慌てるあむ「ただの義理チョコだよ!」
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手作りチョコ教室の前に登場
ナナ「迷っとる子の気配はここだぎゃ!」
ルル「ここって…」
覗く
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「パパったらこんな地味なところで…。げ!日奈森あむ!」
ここでスゥの説明が再び入ります。(割愛)
「できたー!」
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由紀奈も完成。
ルルパパが近寄り「おや?なかなか良く出来ていますね。ちょっと味見していいですか?」
「どうぞ…」
味見
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「うん。おいしいです。でももう少し丁寧にかき混ぜると、もっと滑らかになりますよ。なにより大切なのは食べる相手のことを思うことです」
「はい…」
「嫌いなものは嫌いなんだ」
由紀奈この表情
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帰る道々
「日奈森さんはそのチョコ誰かにあげるの?」
「友達にね。由紀奈ちゃんは?」
「もし明日優勝できたら、そのチョコをあげたいヤツがいるんだ」
「それって好きな子とか?」
「ち、違うよ!たまたま一年の時から同じクラスのヤツで、ただ、どうしてもそいつにおいしいって言わせたいの。去年そいつにチョコをあげようとしたんだけど…」
「はい。義理だけどね。どうせ一個ももらってないんでしょ」
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「…いらねーよ。オレ、チョコ嫌いだし」 「え~~~~~!」
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ということで
「チョコ嫌いなあいつでも食べられるおいしいチョコを作ってやるんだ!」
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その夜、日奈森家
ママとあみがパパにチョコをプレゼント
感激に浸るパパ
さらにあむもプレゼント(失敗作)
食べるパパ「おいしい~」
「よっしゃ!」
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「こっちもおいしい」
ちゃんとできた方も食べるパパ
「そっちはパパのじゃないのに~~~」

残ったのはわずかに3つ

バレンタイン当日
大行列の先はもちろん唯世
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もらっては箱へ、もらっては箱へ
あむはどうする?
後で並ぼう。

「お疲れ様でーす!これからもほしな歌唄をよろしくお願いしまーす」
チョコを配って営業の三条ゆかり
歌唄「大変ね」
「バレンタインは存在をアピールするチャンスよ。こんな小さなイベントでも、人脈を作ることが、未来への第一歩になるのよ!」
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エル「でもバレンタインというラブリーな日に仕事なんて…」
イル「バカ!歌唄だってチョコ渡したいんだよ。でもあいつとは連絡取れないし」
「そうでした…。歌唄ちゃん…」
(イクト、どこにいるの…)
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聖夜学園では着々と準備が進んでいます。
「照明よーし。飾りつけよーし。うん、完璧!」
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月組では由紀奈を応援
「がんばってね」
「うん、みんなありがとう」
モブ男子「優勝したらそのチョコ味見させてくれよ」
「え…それはちょっと」
「何だよ、ケチだな。な、大輔」
「え…。
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優勝したってチョコなんかオレは食べたくないね…」
「私もう行かなきゃ」

ため息由紀奈「はぁ…」
ルル「あなた迷っているわね。せっかく一生懸命作っても食べてさえくれないなら空しいだけね。
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あなたの願い、このジュエリーで叶えてあげる」

イベントは大盛況。
その裏ではチョコスイーツコンテスト出場者に唯世が説明。
あむ「あれ?由紀奈ちゃんがいない…」
ラン「謎たまの気配!」

中庭へ
「キャラなり、チョコレートドリーム!
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私のチョコでみんなを幸せにするわ」
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さえない男子に軒並みチョコをプレゼントプレゼント。
町中のものをみんなチョコに…
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「由紀奈ちゃん、学校に戻ろう。コンテスト始まっちゃうよ」
「そんなもん。もうどうでもいいわ」
ホイッパー一振りで突風。
ランとミキとあむのチョコが飛んでいきました。
スゥ「あむちゃん」

あたしの心、アンロック!キャラなり、アミュレットクローバー!

絞り袋のようなものから、いい感じに溶けた(←これ重要)チョコがあむ目掛けて飛んできます。
ボールでキャッチ。
「さすが由紀奈ちゃん。良い溶け具合」
ということで
「おいしいチョコを召し上がれ」(かわいい)
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そのチョコを食べたみんなは笑顔。
ナナも
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反撃に出るも、あむのスーパー説得タイム
「由紀奈ちゃんがチョコを渡したいのは一人だけでしょ。チョコを渡すのって勇気いるかもしれない。でも一生懸命作ったなら渡せばいいじゃん!素直に気持ちを伝えなよ!」
「素直な…気持ちを…」
ネガティブハートにロックオン!オープンハート!
×たま浄化。

「由紀奈ちゃん。コンテスト始まっちゃうよ」「急がなくちゃ!」
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料理の鉄人よろしく、コンテスト。
そして結果発表
唯世「本年度チョコスイーツコンテストの優勝者は、6年月組の木暮由紀奈さんです」
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喜ぶあむ「やったね由紀奈ちゃん!」

「優勝しちゃった…、後はこれを…」
大輔「おい。優勝したんだってな…。やったじゃん」
「何よ、急に。あ、もしかしてこのチョコもらいたいわけ?チョコ嫌いなんじゃなかったの」
(私ってばまた…)
「嘘なんだ。あの時は恥ずかしくてあんなこと言っちまったんだ」
「もう、バカみたい」
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食べる「うめぇ!」
「良かったー」

眺めるあむ
スゥ「次はあむちゃんの番ですよ」
唯世「日奈森さん!今日は大変だったね。ごくろうさま」
チャンス到来。
しかし「無い!?」
「どうしたの?」
「実はあたし、チョコ作ってきたんだ。唯世君に渡そうと思って…」
「残念…。欲しかったな、日奈森さんのチョコ…」
「ほんとに?」
「うん」
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「じゃ、また今度」
茶化すランたち「ヒューヒュー」

ヨル「あー腹減ったにゃ」
突然何かが落下、それはあむのチョコ
「イクトー!これ食べるにゃ。元気になるぜ。きっと神様からの贈り物にゃ」
食べる
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「結構うまいじゃん」

ED

あむちゃんのチョコは結局イクトの手に…。

木暮由紀奈
目的がはっきりしている女の子です。
パティシエになろうというのは将来の夢。
それはそれでこの場合は建て前、本音は大輔にぎゃふんと言わそうと。
肝心な大輔がチョコ嫌いと公言している手前、玉砕は確実(なはずだった)
結局謎キャラに。
浄化され、コンテスト優勝に加え意中の大輔が自ら寄ってきてカミングアウト。
全てが好転。
何となく読めた展開ではありましたが。
それと、メガネキャラに魅力を感じちゃうわけで。
大輔の前のツンデレっぷりも見事で。
他にも可愛いと思う所以はあります。

清水愛
由紀奈役。
久々に声を聞いたな、と感じました。
2002年~2006年くらいはメインキャラでたくさんの作品に出演していました。(中原麻衣と共にね)
妹から百合キャラまで。
今回のこのキャラでまた存在感をあらわにしました。
てか途中まで気づきませんでした。
今後の活躍に期待。

歌唄
ごくわずかながら出番がありました。
イクトにチョコを渡したいが…。
歌姫と言ってもやはり女の子ですな。
疑問ですけど、この髪型ってどうなってんの?

ルルパパ
見た目はインチキマジシャンっぽいけど、有名なシェフ。
ルルの愛するパパです。
キャラが立つのは島田敏さんの演技!

次回
「険しき誠の道!海里再び!」
楽しみです。