公開日:2022年12月3日
公開時は海外出向中、帰国後も原作を読んだことがなくて観に行けてなかった。漫画を先月借りて読んだところで、ちょうど良く復活上映をやってくれたので観に行きました。
劇場内の女性比率が高いなと思いましたが、宮城リョータがカッコよすぎたから納得。こういうキャラの掘り下げ話は物語に厚みが出て、めちゃくちゃ好きなんです。
スラムダンクは宮城リョータの話でもあったんだな…。
兄のソータと母のカオル、妹のアンナもすごく良い。みんなそれぞれリョータの支えになってくれていて、頑張るリョータを見ていてくれてる、もうそれだけで十分。泣ける。
母の、夫と長男を亡くして本当に辛いなかリョータにバスケを辞めろとは言わず続けさせてくれてたこと、リョータからの手紙を読んで、山王戦をこっそり観に行って、リョータに「おかえり」「背、伸びた?」って言えたこと、改めて家族になれたんだなともう涙涙です。
妹の、あっけらかんとしながらも母を、ソータを、リョータを想う気持ちがあって、家族を下支えしてくれてる感じがもう最高。ケーキ切り分けるシーンめっちゃ好き。母の「明日何時?」に対して「リョーちゃん明日何時?」って翻訳してくれるの、ずっとこうやって橋渡ししてくれてたんだろうなあって。宮城アンナ、あんたがこの物語のMVPだよ。CVの久野美咲ちゃんの演技力も天元突破してる。脱帽です。
三井寿もめっちゃ好き。序盤の活躍シーンから涙腺ガバガバでもう泣いてる。リョータが神奈川に引っ越してきての爽やか中学生三井寿も良い。三井寿と宮城リョータにそんな因縁まであったとは。高校で宮城リョータと合った時は、宮城リョータは気付いてるけど、三井は気付いてなさそうなのも…。山王戦の限界を超えながらの3Pシュートもカッコ良すぎる。「静かにしろい、この音が…俺を蘇らせる、何度でもよ」ってもうスーパーヒーローだよ。Swish da 着火 you!
宮城リョータ視点から描かれることで、赤木や沢北にも新たな気付きがあって、それぞれの悩みや経験がより鮮明に分かるのも良い。
控室までの廊下で、「今、俺に必要な経験をください。」と神社に祈ったことを思い出しながら泣く沢北。「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」という堂本監督の言葉にも深みが出て好きなシーンです。沢北は高校No.1プレイヤーに恥じない強さを見せつけてくれて、原作エピソードと合わせて好き。沢北、河田兄、深津の個々の『強すぎる』感が最強。
漫画読んでる時は気にならなかったけど、堂本監督ってベンチにはほぼ座らずに、しゃがみ込んでたんだな。床の振動でも感じているのか?
山王戦も要所要所は押さえながらも、漫画とは別視点で描かれていて、違った味わいがあるのも良い。細かい動きまで拘りが感じられて、3DCGならではの表現の旨さが見応えもあるし、漫画的な表現もあるしで観ていて楽しい。原作も読み返したくなる…。
ラストのアメリカ留学でポイントガードになった沢北と、宮城リョータが対戦するのも熱い。宮城リョータ視点で描くならこういう最終回なんだなって。もうお前も主人公だよ。
春子さん彩子さんもビジュ良いし、彩子さんがNo.1ガードって手のひらに書いてくれるシーンも好きです。
OPの『LOVE ROCKETS』もEDの『第ゼロ感』も劇中BGMも最高。盛り上がる。JAPAN JAMで10-FEETの『第ゼロ感』聴けたことの有り難みを感じてる。
THE FIRST SLAM DUNK、ありがとうございました。