7-10月は出張もありあんまり観れていないかと思いきや、10本は観れていました。おもしろい作品も多くて、視聴後に書いている感想も文量も多くなってしまいました。ネタバレ含みますので注意です。


15. 国宝

任侠の家に生まれながらも才能を見出されて歌舞伎の世界に入った喜久雄と、その家の御曹司の俊介との話。女形を演じながら才能と血筋に翻弄される二人の人生。

吉沢亮の演技がすごい。歌舞伎の動きって一朝一夕にできるものじゃあないでしょうに。


16. ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 復活のテガソード/仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者

ゴジュウジャー、序盤とシアターGロッソしか見てないけど面白いと思ってる。敵との共闘とか、子どもとかおばあさんとか一般人がみんな過去レッドに変身とか展開的にも楽しい。メンバーがただの仲良しじゃなくて、みんなの個性重視なのは時代よね。

仮面ライダーガヴは令和ライダーで一番好き。映画はパラレルワールドでの戦いで、ストマック社メンバーが出てきて、共闘?っぽくなるのも良い。パラレルワールドでも幸果さんは聖人でした。映画限定フォームのデザインもよし、次のゼッツもカッコよくて楽しみ。


17. 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来

【童磨vs胡蝶しのぶ】 しのぶが童磨に吸収されて、カナヲが現れてカナヲvs童磨が始まったところまで 

【獪岳vs善逸】 獪岳撃破→善逸がゆしろうに救出されるまで 

【猗窩座vs炭治郎、義勇】 猗窩座討伐まで


しのぶの蟲の呼吸とか炭治郎の日の呼吸・透き通る世界とか漫画よりも表現モリモリで楽しい。善逸の漆の型もかっこいい。こういう決戦の場合、どうしてもバトル→回想→バトルみたいな流れになって単調になるのよね。約2.5時間なのもあって少し長いなって思っちゃう。


18. JUNK WORLD

SFストップモーションアニメ映画「JUNK HEAD」のシリーズ第2弾。時系列的には前作の前日譚になる。3DCGとかも取り入れつつもコマ撮りへの拘りが感じられて観ていて楽しい作品だった。

終末世界モノだった前作から、タイムリープやパラレルワールド、壮大な時間スケールでの歴史改変、タイムパラドックスによる時空消失まで時間モノSFてんこ盛りでワクワクした。

1周目の違和感を2周目以降で伏線として回収していくタイムリープSFの面白さが味わえて満足。

吹替(声あり)で観たけど、下手な演技も味があってだんだんクセになっちゃうんだよ。


19. 8番出口

予告で少し面白そうだったから観てきた。ゲームを落とし込んでてまあまあ良かったんじゃない?

テーマとしては迷い込んだ人が人生の出口(8番出口)を探す・抜け出すになるのかな。

主人公は恋人・子どもとどうしていくか、おじさんは仕事、女子高生は???

信じる心とか、主人公の未来の子どもとか出てきたけど、投げっぱなしだったなと。テーマも軽い!と感じたけど、まあもともとそういうゲームじゃないしいいか〜くらい。

最初の何回か0番出口を繰り返す長回しのワンカットはどうやってやってるんだろってなった。あと、おじさん(河内大和さん)のCGっぽい演技が光ってた。


20. ブラック・ショーマン

東野圭吾×福山雅治×有村架純

マジシャンというのを活かしたミステリーの詰め方がうまい。観ていても楽しい。

最初は本当に手のひらの上で転がすのが好きな詐欺師っぽいんだけど、だんだんと人情がある人なんだと分かってくるのも良い。兄への感謝の言葉は嘘じゃないし、兄のために解決しようとしてるのも本当なんだと。

論理と技術の武史と、感情の真世でバディ的にも良い。福山雅治の胡散臭い演技と有村架純のこなれてない感のある演技も合う〜!木村昴とか犬飼貴丈とか森崎ウィンとか知ってる俳優さんもいっぱい出てて嬉しい。

あとなんと言ってもエピローグの父との会話が物語をぐっとまとめてくれてて良かった。


21. ひゃくえむ。

魚豊さんのデビュー作。夢に向かう熱い想いを秘めた人と、一つのことに執着する狂人を描くのうまい。

小学生の時からめちゃくちゃ走るのが早いトガシくんと、ただ目の前のことをぼやけさせたいために走る小宮くん。

小学生→中学生→高校生→社会人と成長しながら、幸福感や挫折、プレッシャーを味わい成長していく姿が熱い。

感情も想いも全部詰め込んで100mという10秒間に全力に打ち込む人たち。主人公2人だけじゃなくて、高校の先輩の浅草や中学校で腰を壊して諦めた仁神、全日本記録保持者の財津、財津に勝つために闘志を燃やす海棠など、周りもも“気持ち”が伝わってくる人たちで魅力があった。

高校で小宮に負けて挫折を味わったトガシがもう一度小宮と戦えるように、前を向いて進んでいく。足を痛めてドクターストップがかかるなら最後の大会に挑むトガシ君に胸が熱くなった。最後はどっちが勝ったんでしょうね…。

撮影もロトスコープが使われていて、いちいちリアルな細かい描写までできてしまう。ぬるぬる人みたいに動くのが気持ち悪くて気持ち良い。浅草役の高橋李依の楽しそうな演技がうまくて好き。


22. チェンソーマン レゼ篇

原作を読んだのが遠い昔だし、アニメ1期もそこまでハマらなかったので、何かそんな話あったよな程度の記憶と、アニメとは違って俺たちの求めていたチェンソーマンがそこにあるという前評判で観に行った。

ストーリーとギャグとアクションの緩急が丁度よくて、前評判に違わない面白さだった。特にアクションはスケールもでかいし、ド派手に動くし、かと思えば格闘描写も見応えあって満足度が高い。効果音もBGMも盛り上がる。ありがとうMAPPA。俺たちの求めているチェンソーマンがそこにあった。


そしてレゼというキャラの魅力がCV上田麗奈によって引き立てられていて最高だった。今期は久世しずかとレゼでミステリアスクレイジー魔性の女(ファム・ファタールという言葉があるらしい)の演技が光った。


雨の電話ボックスから始まり、カフェや夜の学校・プール、夏祭り、花火大会などデンジにとってのひと夏の恋、レゼにとっては最後の恋が描かれていた。なぜ最初に会った時に狙わなかったのかとか、最期の瞬間の「ホントはね、私も学校いったことなかったの」とか、デンジの心臓欲しさに近付いたはずだったのに、似た境遇のデンジと関わるうちに無意識に変わっていくレゼが良かった。


23. 沈黙の艦隊 北極海大海戦

最初に前回までのあらすじがあったが、半分くらい知らない話で、間にもう一本映画あったっけ!?ってなりました。ドラマがあったみたい。第一章は出航までで正直拍子抜けだったけど、今回はめちゃくちゃ面白かった。バトル→ストーリー→バトルというバランスがすごく良い。

最初のベイツファミリー戦の少年バトル漫画みたいな展開好き。2vs1をいかに攻略するかが楽しいし、容赦なく兄貴艦を沈めてしまうのも、弟艦が投降するのもドラマがある。視聴者からすると最初の紹介でファミリーなのに1人なのかってなるから2隻あるのは容易に推測できた。

後半の米軍とのバトルも、アクティブソナーだけで制圧してしまうという展開が熱い。回避能力高すぎでしょ。

ストーリーの部分も政治と軍事について、独立戦闘国家やまとの宣言を機に、少しずつ変わっていく日本・世界が分かりやすく描かれていた。解散総選挙の時の党首同士のやりとりも、討論会での考え方も、海江田に会いに行くツダケンも、展開の変化に飽きずに見ることができる。


24. 俺ではない炎上

浅倉秋成の小説は読んでいて、展開は知っている状態。叙述トリック的どんでん返しもネタが分かった状態だとそこまで高ぶらない。

小説版からいくつか改変があって、ん?ってなった部分もあったが、限られた映画の枠の中ではうまい改変だと思う。

実は走るのが速いと分かるところと、ツイートの日本語から「あなたが犯人じゃない」と言うシーンが見たかったところだったんだけど、前述の改変もあって演出としては何か違うと感じてしまった。奥さんが言うのも良いんですけどね。走るのは10km40分くらいの破茶滅茶スピードだと思ってた。夏実はもう少し背の高いミステリアス美女をイメージしてた。

「俺は悪くない」という他責思考=前進でも後退でもない停滞から「俺が悪かった」と否を認めることで一歩前に踏み出して変われるかという話。