ウクライナ戦争やパレスチナ戦争・・・火を噴いてはいないが日本を含むアジアの周辺環境…尖閣・沖縄に触手を伸ばす中国、日増しに現実性を帯びる中国の台湾侵略、南シナ海でのフィリピン、インドネシア、ベトナムと領土紛争を続ける中国、核とミサイルで武装する北朝鮮と朝鮮半島と日本海、そこに手を貸す独裁軍事国家ロシア…アメリカの後退に比例して世界は揺れに揺れ動いている。

 

これだけの危険な環境にありながら、ノー天気と言えばノー天気…無責任と言えば無責任な日本政治である。

 

政治資金規正法の改正などは、金銭欲という不祥事を重ねないための政治家自身の単なるルール作りなのに、その気になればすぐにでも決められることなのに、依然として個人的な欲望に捉われ、自治能力を失った無責任集団・自民党に見えて仕方がない。

 

「公のための仕事意識」よりも「自身の欲望意識」…保身・蓄財意識の方が大きくて、自民党は「如何に骨を抜くか」に政治資金規正法の大半のエネルギーを費やしている。

 

政権を担いながらもこの無責任さで国防問題も扱われているのではないか…というのが筆者の杞憂である。

 

国民には、憲法も含め未だに自主独立の日本ビジョン、国防ビジョンなるものを政権から問われたことがない。

 

今までは強いアメリカを頼ってきたが、大統領選挙を見ればわかるように今やアメリカの衰退は誰の目にも顕著であり、基本的に日本は今後は否応なく自分の手と足と脳で独り立ちする道を築くことが要請されている。

 

自分の懐勘定ばかりが気になるような政治および政治家には、一日も早く「おさらば」させねばいけない。

 

昨日も自民党は与党の過半数割れを考えて政権維持のため「維新の会」の取り込みを狙ったが、維新は今日「騙されないぞ」と政治資金規正法自民党改正案に「反対」の結論を出した。

国益の上から今の自民党に手を貸すなどは、あってはならない。当然の結論である。

 

ことほど左様に自民党には反省の色もなく自浄能力もないとなれば、国民の政治参加…選挙による審判以外に手はない。

 

外憂、内憂、憂慮に耐えない日本の現状・・・。

そんな思いを募らせるばかりの自民党の姿、政治の姿ではある。