北の頂点の行く末を憂う前髪失敗女〜旭川 スパプラトー〜 | 女サウナー サ道探求の記録

女サウナー サ道探求の記録

サウナーで5歳2歳男児の母でバリトンサックス吹きのもうすぐ四十路女がサウナに行ったときに起こったあれこれを書きます。

2さい息子(未サウナ)が最近動物に興味しんしんなので、
今年の遅めの夏休みは旭山動物園に行こう!ということになりました。

プラトー行きたさに旭川に行ったわけではないよ。一応。たまたま近くにプラトーがあっただけだよ。


一路、旭川空港からレンタカーで30分ほど、旭山動物園へ。

到着時はちょうどシロクマさんのモグモグタイムという、言わばお食事時でした。

このモグモグタイム、大人気のようで長蛇の列!

しかし並んだ甲斐あって、凄かったです。

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バッシャーン!!!




もうおわかりと思いますが、私の目には当然水風呂にしか見えてません。
実際、某横浜の動物園では溶けたアイスみたいにぐうたらして活気が無かったシロクマさんが、めっちゃイキイキとエサキャッチ&ダイブを繰り返します。
気のせいか、シロクマの檻の周りはなんとなくひんやりしてマイナスイオンで満ちてる気がします。

マジでこの水はチラーを通してるのではないか!?
しかしこのすごい水量を冷やすってどんだけのパワー!?!?
水風呂入りながらサウナ飯とか、めっちゃととのってるんじゃないの?シロクマさん!羨ましい!!!


シロクマを羨ましがっているうちにあっという間に日が暮れたので、北の頂点、スパ・プラトーを擁する旭川グランドホテルに向かいました。

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写真はhpより。
なんつーか、超、グランド。

チェックインする頃には疲れてぐったり寝てしまった息子をオットにおしつけ(笑)、早々に地下にあるスパ・プラトーへ。

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看板には、「サウナ・プラトー」ってしっかり書いてあるんですね。
サウナ→スパ化現象がこんなところにも。

なんでみんな流行り物の皮を被ろうとするの?
サウナはサウナで、サウナ以外の何にもなれないと思うの!

と鼻息を荒くしながら受付へ。



宿泊者受付と日帰り受付は同じフロントですが、なかなかに賑わっています。
「奥の休憩室でお休みください」と言うフロントのお姉さんの口調がどこか誇らしげに聞こえる。


客層が全体的に若いです。
若くて品の良いお友達同士、みたいな子たちが多い。ヤンキーがいない。
あと、小さなお子さんを連れた親子3世代サウナーも目立ちました。こどもOKなのが有難いです(嫌な人もいると思いますが…)。

奥の洗い場で身を清めてから、早速サウナへ向かいます。
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この案内図を信じると、女性サウナの方が広いくらい?20人くらいは収容できそう。
90℃くらい。テレビあり音量控えめ。
セルフマッサージおばさんとか大声おしゃべりおばさんとかいなくて、大変居心地が良い。
テレビではお笑い番組でスピードワゴンが力技で笑いをとっている。
思わずクスクス笑うが、周り誰も笑ってない。
壁が珪藻土のためか?湿度が低めで、あまり汗をかかず体内に熱がこもった感じになる。これはこれで、ちょっとM入ってる私は嫌いじゃない。


井戸田さんがまた何事かを絶叫したタイミングで外に出る。
サウナを出ると目の前にポール状のタオルフックがあって、そこにマイタオルを掛けられるシステム。番号がふってあるので、間違えるリスクがひくい。


ま、水風呂入るとその番号すらも忘れちまうんだがな!!


全身シャワーという、筒に入って前後左右からシャワーが噴射されるやつで汗をながす。
結構痛い。いたいいたいいたい、と言いながら、筒の中でくるくる回る全裸の女。回っても痛さは変わんないんだけど。

その後水風呂に向かいますが、我が目を疑うレベルのジャグジーっぷり。
ここは鳴門海峡か?という。
行ったことないけど。
足を浸すと

つ、つめたい………

ぬるい日のユーランド鶴見レベル、つまり14度くらいで、それがとぐろを巻いている。
水風呂は多くて3人入れるかというくらいの小ささなだけに、水風呂のどこにいてもジャグジーの攻撃から逃れられない。
いくらMの私でもこれはたまったもんではない。


1分も浸かっていられず、ロボット歩きで休憩へ。
浴室内にも「サウナーの好きな椅子」はあるけれど、せっかくだから勧められた休憩スペースに行くか、となり。

浴室出口(入り口と出口が別なのがまたオツ)でガウンを羽織り、

全裸にガウンで男女共有スペースで休憩って…と、若干の不安と期待を抱きながら奥へ。
(なんの期待だ)


グ、グランド!
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この写真(HPより)からはイマイチ伝わらないのですが…
広い。
薄暗くて落ち着く。
静か。
綺麗。
いいにおい。
写真に映ってないエリアに革張りのリクライニングがあって、そこにビリビリした身体を横たえる。

超グランド。
言葉にできないグランドさ。
ワンドリンク付きなので、店員さんがサッと注文を取りにやってきて、サッと烏龍茶を持ってきてくれる。
なんてグランド。



何時間でもいられそうでしたが、オットと息子をホテルの部屋に押し込めてきてしまったので、2セットで泣く泣く戻りました。


夕飯はホテルの中華「桃源」へ。

ここが!
マジ美味かった!!!
(サウナレポと違い、食レポについては「美味い」しか書けない無能)
たらふく飲んで食べて、感覚としては東京の2/3くらいの出費。
レジでお会計をしながらふと見ると、「平日昼のランチ付きスパプラン 1600円」てチラシが置いてあって目を疑った。
だって、通常入浴料2400円(その価値はあると思う)の施設で、ご飯付きで1600円って

あらやだ奥様!(向けのプランだろうが)

チラシに熱視線を送る私に、レジの店員さんが「地元の方ですか?」と。
「いや、神奈川から来たのですが、これすごいお得だなーと思って。」
「ですよね!サウナ入ってごはん食べて、すごくお得だと思います!」と店員さん。

中華の店員さんまでが温浴施設のことを「サウナ」と呼ぶサウナ愛に思わず胸が熱くなる。
平日日帰り入旭を企てたもんね、一瞬。
(飛行機代無視)


中華の後に再びひとっサウナ。
(宿泊客は1000円で入れますが、入る度に支払いが必要です。)
普段は入らないスチームサウナにも入ってみましたが、ここのスチームサウナは良かった!
温度高め(普段入らないので体感温度がさっぱりわからない)、手を伸ばすと自分の手が見えなくなるほどのスチーム。
そして何よりすごいのが、スチームサウナの中に冷たい足湯が流れている。
チャポチャポという水風呂に癒されながら、全身を蒸されながら足だけは水風呂。
これは永遠に入れること請け合いです。

サウナーには関係ないこととは思いますが、うちのムスコ氏もダンナ氏も熱い湯が苦手なので、不感温度のプールみたいに広いお風呂は大変嬉しかったと申しておりました。

そして家族3人さっぱりして奥の休憩室で合流。
みんなで飲む冷たいお茶はなんて美味しいんだろう。
これを幸せと呼ばずしてなんと呼ぼう。



さてそんな北の頂点プラトーですが、温浴業界再編の波の中、某スターフィールド(仮名)グループの傘下に来年から入るそうです。
今は「試された期間」だったということが後から判明。
客のニーズによっては、スパエリアがなくなるかもしれないとの噂。

確かに…

サウナーにとっては天国のような場所ですが、ターゲットがわかりにくいのかもしれません。

温泉ではないので温泉好きは釣れない(掘れば出るんじゃね?とちょっと思いますが)。

家族をターゲットにするにはラグジュアリー過ぎ。

独身女子の心をつかむには、(サウナーがよだれを垂らして喜ぶ)昭和臭さが邪魔してるんだと思う。

宿泊客でも毎回お金を払わないと大浴場に入れないというのは、大浴場がウリとは言えないよな、残念ながら…。



スターフィールド(仮)の手が入ると、一点豪華主義な演出になると思われますが、その主役に果たしてサウナは成り得るのか。



個人的には、せっかく寒いとこなんだし、スパプラトー及び旭川グランドホテルには、日本の北欧として頑張っていただきたい。

なんなら、真冬の旭川に外気浴スペースがあったらどんなに良いだろう。

是非、日本に数万人はいると思われるリンネル女子をターゲットにしていただきたい。

(注1:リンネルとは、蒼井優とか、そーゆう感じの、ナチュラル系非モテ女子をターゲットにした、オシャレに敏感とは言い難い小生が唯一、美容院で手にする雑誌である。さすがなんとなくサウナが得意そうな宝島社である。今月号も、北欧特集で、2ページくらいサウナの特集が組まれていた!)



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(注2:余談であるが、先日この表紙の高畑充希さんみたいにというオーダーで前髪を切って、矢野顕子さんのようになってしまった。)

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(うーん似てる…矢野顕子大好きだから良いんだけどさ…)



話を戻します。
リンネル女子の特徴として、雑貨が好き、モコモコした服装が好き、ちょっと良いデジタル一眼で写真を撮りたがる、などがあります。
これらのいずれも満足させるポテンシャルが、旭川にはあると思います。
旭山動物園であーちすちっくな写真を撮って北欧っぽい宿泊も楽しもうプランとか。



話がだいぶ脱線しましたが…

そのままで、サウナーにとっては天国なので、本当はサウナー人口がもっと増えるのが一番の解決策なのだと思いますが、これは今年度で倍増とはいかないでしょうから、これからのスパプラトーに期待です。

お願いだから潰れないで〜(つω・`。)