本日(2018.11.9金)の札幌手稲倫理法人会経営者モーニングセミナーは
株式会社ハイブリッジ・ジャパン 本部アドバイザー カルキ・キソール氏
をお招きしてご講話いただきました。
ネパール出身のキソール氏は、母国で勉学に励むなか、ふとしたきっかけで日本に興味をもち、留学をすることに。
日本語もままならないにもかかわらず、アルバイトを掛け持ちして両親への仕送りと学費を稼ぎ、一睡もせずに学校へ行く毎日を送っていました。
そして日本の学生に交じって「就活」をしていきますが、なかなかうまくいかない。
「自分は日本で就職できないかもしれない」
とだんだんネガティブになりはじめていたときでした。本国ネパールで大地震が起こり、現地の家族が巻き込まれてしまいます。
幸いにしてご両親は無事でしたが、実家は潰れてしまい、日除け程度にしかならない粗末なテント暮らしを強いられていることを知り、キソール氏は「親が外で寝ていることを考えると、夜眠れなくなった」と当時を回想します。
しかしキソール氏は、弱気になっている自分に鞭打ち、「日本で必ず就職して両親を安心させたい」と執念を燃やします。
そこで出会ったのが、「スープカレーSAMA」を経営するハイブリッジ・ジャパンの代表取締役・高橋秀一氏でした。
説明会で高橋氏は、「夢を強く持っている人を採用したい」と就活生に言いました。
それを聞いたキソール氏は、「それはまさに自分だ!この会社が求める人材はここにいるぞ!」と強く思ったそうです。
その熱い思いが実ったのか、高橋社長直々に一報があり、キソール氏は見事採用。
さっそく両親に報告すると、泣いて喜んでくれたそうです。
それからのキソール氏は、大躍進。スープカレーSAMAの魅力を世界に発信したいという夢、両親を日本に招待して自分の働いているところをみてもらいたいという夢を叶えるため、努力を続けます。
「大事なのは覚悟だと思います。必ずやり遂げてみせるという思いがあれば、なんだってできるはず。わたしはいま、この会社の説明会のときから抱いていた夢が、次々に叶っています」
いまではハイブリッジ・ジャパンの本部アドバイザーにまで上り詰めたキソール氏。
この講話を聞きつけた、同じくハイブリッジ・ジャパンの社員様は、このようなことをおっしゃっていました。
「彼の姿はまるで高度経済成長期の日本人だ」
夢をもつこと。
そして夢を叶える覚悟をもつこと。
キソール氏のご講話を通じて、これからの日本社会に絶対に必要で、いま足りないなにかを教えられたような気がします。
今日もまた素晴らしい学びの日とりました。
本日ご来場のみなさま、ほんとうにありがとうございました。
■会場情報
開催曜日 毎週金曜日
開催時間 モーニングセミナー 6:30~7:30まで
朝食会 7:45~8:15まで
開催場所 前田中央会館
〒006-0818 北海道札幌市手稲区前田8条11丁目1-23