その後2007,2012年から30年後の推計値も出ているのですが、新しい推計値と比べても一致度が高いので取り上げてみました。
*********************************************
■北海道全体の30 年後(2035 年)の人口
○総人口は、2005 年の563 万人から2035 年には424 万人(伸び率マイナス24.6%、
年率マイナス0.9%)になるものと予測される。
○高齢化率(総人口に占める65 歳以上人口割合)は、2005 年の21.5%から2035 年
には36.4%まで上昇すると予測される。
○従属人口指数(15~64 歳人口に対する0~14 歳と65 歳以上の人口割合)は、2035 年
に80 を超えると予測される。
********************************************
R:鉄道のある自治体。r:過去に鉄道があった自治体、
X:一度も鉄道をもったことのない自治体
###########################################
◎人口規模ランキング(2035年)( )は所属振興局
◇ワースト5 人口 伸び率
音威子府村(宗谷)R 241 -77.5 65歳以上36.4%と従属人口80を信じると
65歳未満は153人で15-64歳は48人?
赤井川村(後志)X 396 -69.8
初山別村(留萌)r 436 -594
西興部村(網走)r 594 -51.5
中川町(宗谷)R 597 -71.7
**********************************
10)浦臼町(空知)R 1077 -55.4
**********************************
20) 秩父別町(留萌)R1361 -54.7
*********************************
◆人口の多少の多寡はありますが、減少率を見ると
実は10-20位間は差がないことが分かります。
◇2005から2035年の間に人口増加する自治体は、180のうち5箇所のみ
恵庭市(石狩)R、音更町R、芽室町(十勝)R、東神楽町X、東川町r(上川)
####################################
◎高齢化率65歳以上
順位 高齢化率 伸び率
1 利尻町(宗谷)X 70.5 - 38.9
2 神恵内村(後志)X 62.3 - 9.7
3 壮瞥町(胆振)r 62.2 - 5.8
**********************************
10 初山別村r 53.4 -52.4
11 歌志内市r 53.2 -52.6 産炭都市、全国一小さい都市
15 芦別市R 52.2 -40.3 産炭都市
16 赤平市R 52.2 -39.3 産炭都市
20 浦臼町R 51.2 -32.2
**********************************
*伸び率が小さいのに高齢化が高い→すでに高齢化が行きつくところまで進んでいる
*利尻町の人口は9位の862人なので65歳未満の人は255人
昭和62(1987)年、国鉄が分解、JR北海道となりました。
その前後から、1-3次赤字地方交通線として、かなりの路線が整理され、上の図のような、大げさに言えば、昭和ヒトケタ台(このときは天北線・池北線[当時は網走本線]が開通、石北線・日高線が未成と多少の違いはありますが)に近いような路線図になってしまいました。
北海道の廃止路線は、①役割を終えた路線②議員さんの趣味の路線③イミフメーのちょっと怖い路線に分かれます。
北海道の「役割を終えた鉄道」をあげるとすれば、産炭地に鉄道が敷設されたものの、鉱脈が枯渇、あるいはエネルギー政策の転換で鉱山(ヤマ)を閉じなくてはならなくなってしまった線区が北九州地区と並んで多いことでしょう。
化石燃料は土壌の圧力・運動の変化ででき、ついでに褶曲・地殻変動で山を作ってしまいますので、必然的に鉄道は平野部の行き止まりで、袋小路路線が多くなり、人は「炭田」という名のもと、各産炭地に町を築きました。
密集した各炭鉱が好調の時は問題ないのですが、ちょっとでも、産出量が傾いたり、事故がつづくと、国家政策は厳しく、連帯責任を取らせられるが如く炭鉱地帯ごと・・・・「閉山」させられたという印象でしたね。昭和40年代前半あたりがピークでしたでしょうか。
昭和33年から安い輸入炭が入ってきたため、比較的深掘り・人件費が高い日本の石炭鉱山がつづくのを当時の政府はこのみませんでした。
そんなわけで、産炭地の駅は、山に向かって行きどまりのことが多く、北海道の場合、そこによく有名炭鉱がありました。
幌内線、歌志内線、万字線、あるいは私鉄各線にも類例(天塩鉄道、留萌鉄道、羽幌炭礦鉄道、三菱美唄炭鉱鉄道・・・チョットきりがありません)を見ます。
本州にも足尾線(→わたらせ渓谷鉄道、足尾銅山)、栗原電鉄(→くりはら田園鉄道の後廃線、細倉鉱山)もほぼ同じ形態です。
次に多い建設例が、地元住民の生活を便利にしましょう?なのか、自分の人気取りの政治路線なのかわからない盲腸路線が、ここそこにできては消えていきました。
観光路線を夢見て結実せず散っていったオホーツク海側の興浜南線・北線は握手することなく廃止されましたが、ゆくゆくは天北線の北半分→興浜線→名寄線の中間部→渚滑線とつないで、北海道の一大観光地としたかったらしいのですが、
なんせ、人口密度が、全国最下位という逆境から未だ抜けたことがないハンディ(モチロン今年も70人/平方kmとめでたく最下位)
を背負って、しかも、観光客は一応沢山来ていただいていますが、広い拾い面積に散らばれば、そりゃ、一か所の観光地に落ちていく金額だって、失礼ながら、そこの土地の方々がご希望としている金額のどれほどのものが落ちているのやら、・・・
でも、このオホーツク観光路線狙い、という建設目的は健全な方でしたので、実現できず残念に思います。
全路線が仕上がらないうちに、過疎が始まりだしましたから、タイミングがモー少しそろっていたらとも思います。
またそのほかにも「イミフメー」な路線があって、「なんだこれ???」と思えば、従来からある本線格の鉄道路線とならんで、自衛隊駐屯地を結んでいて最終的には港町について、ソ連に出撃できようになっていた「自衛隊緊急輸送」路線ですとか・・・
そんなこんなで、イラン金使ってましたから、30年前の国鉄・北海道支社は赤字でどーしよーもありませんでした。
じゃー、30年たった今、JRに分社化された会社組織は少し改善されたか?
やっぱり、先日どーしよーもないことが発覚しました。
それで、そいつを楯に、JRをつぶそうと企んでいる個人・団体がだんだん増えてきているということは、嘆かわしいことです。
これから、いままで以上に、北海道は一極集中が進みますので、列車は一層ダイヤの組み方が難しくなると思います。
少しデータが古いですが、
・黒字線:千歳線、海峡線、石勝線
・赤字線:留萌・日高・釧網線・・・この道内ワースト3は全国のワースト3でもあります
じゃ、不採算路線を切って落とせ?!
あなた方正気ですか??
我々は、我々がボロボロになっても、JRが今よりボロボロになっても、これからJRにお世話になっていかなくてはならんのですよ。
高齢化の表をはじめにおみせしたののはそういう意図なんです。
例えば2035年のそのまた30年後、今この文章をお読みの方おいくつですか?
あなたの街の鉄道がなくなっていたとしたらどうされます?
「バスがあるからイーぢゃないの」
バス事業はですね、ヒトがある程度乗らないと、補助金を出してくれますが、乗客が増える見込みがなしと決めつけると、助成金を打ち切るのですよ。
ですから、バス路線はなくなる可能性があるわけです。
◎小樽ー岩内ー寿都間を例に取って平成23年におこったことを説明してみたいと思います。
寿都町民は古くから、寿都・小樽直行便を増やしてほしいという希望がありました。
このときは、
寿都・小樽:3往復、寿都・岩内:3往復、岩内・札幌:ほぼ1時間毎
しかし、寿都町民は小樽まで行けば十分な方々が多かったので、上のような希望が多く出されたと聞きました。
ところが、一昨年、寿都・小樽線は赤字助成金の対象となる程、乗客を運んでいないので打ち切り!!と通告があったそうです。それでも頭のいい中央バスの寿都営業所?の方が全便の小樽・岩内だけの乗客数を出してみたら助成金の対象になります、ということが分かり、現在全便岩内で系統分離して6往復は確保しているらしいのです。
上のグラフは、その様子を簡素化して書いてみたものです。
小樽(O市)-岩内(I町)-寿都(S町)間も各々計算しやすいように100km-10停留所ずつとしました。
さらに、めんどーなので5往復とし、全便小樽・寿都直通としました。人・キロは変えようはないのですが、小樽ー岩内に分割すると座席占有率が上がりますので、いざとなれば岩内ー寿都間は別会社にして小型バスを導入すれば、当然座席占有率が上がりますので監督官庁のお目こぼしがあるかもしれません。
地方交通というのは、かくも現在追い詰められた状況にあるのです。
寿都町に鉄道があれば、こんなに早く人口は減らなかったと思われます(過去に私鉄がありましたが、末期は鉄道部門ばかりではなく、会社組織としても機能しておりませんでした)。
私が住んでいた昭和36-39(1961-64)年にはかろーじて人口は1万人住んでいて小学校、中学校各2、小中併設校3?はあったかと思いましたが、現在人口は3000すれすれ、小中学校は各1校ずつとなっております。
鉄道も本来助成金を出してくれるレベルがあるらしいのですが、泣いてたのべば、あるいはごねれば、もっとあるいはダダこねれば(意味わかります?)、ショーがなくやってくれるんです。
もちろんやり損なんですけどね。
バスはくさったら鉄くず、国鉄・JRは腐っても鉄道なんです。
そして、鉄道が撤退した町は、予想を超える速さで過疎化と高齢化がやってきます。
線路をはいだ、帯のような土地が「売れない」のでやめてもショーがないという一面もあるようですが・・・
そして、町では「活きのいい」16-64歳の人たちはお年寄りい面倒を見ますから、ご自分が外出したいタトエバ病院に急に行きたくなっても、高齢化の社会の街からは、医者がドンドン引き揚げて行って病院がなくなってしまっているかもしれませんし、平成の大合併で町立・村立・道立病院までは遠くてタクシー代を出費させられるかもしれません。
今鉄道を守る=将来の高齢化したご自分を守るとお考えください。
次のオハナシ。
いま、無駄が多いと地味にやり玉に挙がっている日高本線。
海岸線はスナオなのに、線形は比較的癖があってよくありません。よく見ると小集落にこまめによっているからだということが分かります。
それでもうまくいかずに(一説によると鉄道を嫌ったという話もありますが)、1/15000程度の縮尺でみていただくとお分かり頂けると思いますが、日高線上に駅はあるもの、山側に入っていくと同じ地名がいくつかありますでしょ(豊郷4.5km、清畠・節婦各2.5km)。実はこちらが集落の本拠地なのです。今でこそ、先ほど書きました、バス輸送最低人員も割り込んで、バス事業者は撤退しましたが、昭和60(1985)年ころは、朝国鉄に向かって集落からバスが出る。夕方退勤時今度は列車が着くと集落に向かってバスが戻っていき、この一往復しかない集落がいくつかありました。
いまこの日高線ー集落間のバスもありません。この状態で日高線をつぶしたら結果を想像するのは簡単でショ?
多分、多くは苫小牧までの通勤通学に使われているのだと思いますが、日高線沿線に出てから苫小牧まで、時間が不確定なバス通・通勤ですか?定期代は鉄道の2-3倍ですよ・・・
鉄道は、どんな赤字であっても、他の交通機関がそっぽを向いていたら、たった一人でも乗客がいれば潰しちゃだめなんです。
金銭効率だけでバッサバッサ切られたら、北海道の鉄道は、新幹線と小樽ー札幌ー江別と白石ー千歳空港だけになってしまいます。
地方の事情も、よくご理解くださいヨ。
そして、10年20年に1度しか使わない場合が出てきたとしても、敷いてて良かったね!というのもまた鉄道ではありませんか?
室蘭線、洞爺あるいは有珠駅が近い「有珠岳」が爆発したとき、今回の「北斗不調」の時、小樽廻りの臨時列車が室蘭線容量不足で使われております。
いずれも10年ごとの出来事です。今後もこのようなハプニングが起らないとも限りません。
特に浦河ー十勝沖地震、有珠岳再々噴火などの危険性もあり得ますが、軍事的有事のことが起これば
①倶知安の陸自の部隊を道路輸送のみで急速展開できるか?
②泊原発に事起これば医薬品は大量なので、倶知安・小沢あたりに積んであとはトラック輸送の方が道路事情がいいと思います。
********************************
陸自倶知安駐屯部隊
・北部方面対舟艇対戦車隊
・第13施設隊第361施設中隊
・(北部方面後方支援隊)
・第301対舟艇対戦車直接支援隊
・第101施設直接支援大隊
・第3直接支援中隊 倶知安派遣隊
・(北部方面混成団)
・第1陸曹教育隊
・上級陸曹教育中隊
・第314基地通信中隊倶知安派遣隊
・第333会計隊
・倶知安駐屯地業務隊
・第120地区警務隊倶知安派遣隊

さすがにこんなの↑はいませんが鉄道があったほうがいーとおもうなー・・・
<87式自走高射機関砲:鉛筆2H:F:2B,4B>
もう少し、北海道のことわかってくださいな。
鉄道無用ということなかれ おしまい
次回は渡島大野駅と藤城線 です・・・思いつき