第2章     トレジャーⅠ



 


春樹や大庭たちがしばらく雑談をしていると、ガララと扉が開いた。


 「部長。依頼者をお連れしました。」


天城秀一は、クイっと眼鏡を上げながら言った。


 「遅かったじゃないか」


大庭は腕を組みながら、微笑んで言った。


 「つーか秀一、部室はここなんだかさ、依頼者はここに連れてこいよ」


 「いや、それは…」


春樹の言葉に秀一は、少し困惑すると後ろにいた依頼者が突然前


に出てきて言った。


 「あら、あなたたちはこんな狭くて寒い部屋で、客に話させるの?」


彼女は、偉そうに言った。大庭は。明らかにどっかの金持ちの娘みたい


な風貌と口調だなと思った。制服からすでに本校の物とは違うし、とても


高そうなキラリと光るルビー(おそらく)が入ったペンダントに、金色の時計


をしている。こりゃまたキャラの濃い子が来たな、と大庭は思った。


 「それで、依頼内容というのは?」


春樹は、秀一を見て言った。


 「えーと、依頼内容は……。」

 

 「いいわ、私が話すから」


秀一が話そうとするのを、依頼者が手で制して言った。


依頼者は、自分は1年6組の東条院美香だと言った。彼女の父が経営


する東条院グループは、世界でも5本の指に入るほどの名前と収入を


得ていて、日本人なら知らぬ者はいないほどの大手企業である。依頼


内容は彼女の家に隠された祖父の遺産を探してほしいということだっ


た。それにしても、1年ながらずいぶん生意気だな、と理恵は思った。


 「ここは、よろず部なのよね?だったらお願い」


 「分かりました。しかし、お家はそれを探せないほど大きいのでしょうか?」


 「さぁ?でも10人の執事が探せなかったわ」


東条院はサラっと言ったが、大庭は思わず「ひえぇ」と声に出してしまった。


しかし、それほど家は広く大きいと言うことである。


 「お金ならあるから、頼むわよ」


東条院は、ブレザーのポケットから小切手を出しながら言った。


 「いえ、部活動の一環ですのでお金は……」


秀一は、困りながら言ったが、小切手には100万円と書いてあった。


 「ひゃ、ひゃく万……」


秀一は、思わず口に出してしまったが、すぐに止めた。しかし、こ


んな漫画のようなことがあるものなのか、と彼は思った。


 「とりあえず、お金はいいからそこに座って、詳しく話を聞かせてくれ」


大庭はそう言って依頼者用の椅子をさして言った。


 「ここで話すの?まぁいいわ」


東条院は、そう言ってパイプ椅子に座った。


 「とりあえず、私のおじい様は宝のありかについて示すような遺言状


 を私に下さったの」


そう言って彼女はバックから封筒を出した言った。そのとき彼女は、と


ても丁寧な口調で言ったので、おじいちゃんが、よっぽど好きだったん


だろうと大庭は思った。

 

  「貴女のおじいさんは、ヒントを残してくれたわけですね。見せてください」


秀一は、そう言って封筒を受け取って、中の手紙を出した。春樹と理恵


は、秀一の横からそれを覗き込んだ。手紙には、次のように書いてあった。


( 理恵へ 私はもうこの先長くない。だから、たった1人の可愛い孫の

       お前に言葉を残したい。しかし、それは屋敷のどこかに隠

       してある。他の宝と一緒にな。理恵には、是非これらを探

       してほしい。これは、私からの最後のゲームだ。これから

       お前にヒントを残す。それを見つけ出してほしい。

    

 ヒント; おじいさんのノッポの古時計、窓から太陽が顔を覗かるとき

      光は時計の顔を照らし、返った光は天使を赤く染める  )



  「んーなるほど、大体分かりました。あとは、現地にいって屋敷の配


置を確認するだけですが」

      

秀一は、手紙から顔を離して言った。

 

  「それにしても、おじいさんは中々ロマンティックな文を書くわね」 


  「なんか良くわかんないけど、文を読むとおじいさんは以前もゲ


ームを出していたんだな」


春樹は、腕を頭の後ろに組みながら言った。

  

  「そうね、よくおじい様は私に色々なゲームを出して、私を楽しませ


てくれたわ」


東条院は、思い出に浸るようにしんみりと言った。


 「とりあえず、屋敷に案内してくれるかな?」


大庭は、微笑みながら言った。

 

  「分かったわ。車を手配してあるから乗せてあげるわ」


  「よし、とりあえず俺は他の依頼者が来るかもしれないから部室に


いるが…ん~そうだな、じゃあ春樹と秀一に行ってもらおうか」


大庭は、腕を組んで考える素振りを見せながら言った。

 

  「分かったよ」


  「分かりました」


春樹と秀一は、口々に答えた。理恵は、一緒に行きたかったのか、つま


らなそうな顔をした。


  「え?あなたたち全員で探してくれるんじゃないの?」


東条院は、もの凄く不満そうな顔で言った。


  「皆に平等ですので」


秀一は、静かに言った。東条院は、「そうなの?ケチね」と不満を漏らし


たが渋々納得してくれたようだ。

  「じゃあ、行こう」


春樹は、秀一と東条院に言った。






 

  


          


 


 







           第1章    よろず部



 

  ――人の役に立ちたい、助けたい、ありがとうって言われたい――


そう思っている人はいませんか?いや、いるはずです。


でも、できない、機会がない――そういう人が多いと思います。


だったら明応学園のよろず部に入部しませんか?


きっと、あなたのその正義感が活かされるはず……




  







太陽が眩しく降り注ぐ高く青い空を見ながら、藤原春樹は溜息をついた。


 「なぁ、なんかだれも来ないんだけど~」


 「まぁ、テスト明けだし、もうすぐ夏休みだしな」


部長の大庭翔は眠そうな顔で言った言った。


明応学園のよろず部は、依頼が来なくて暇をしていた。


実際、依頼が来なければ帰宅部となんら変わりないが、彼らはきちんと


部としての実績を残しているので、教師たちからの評価も高く、そのため


広い部室を使わせてもらうことができるのである。

 

 「テスト前は、すごかったのに」


 「ああ、みんな勉強手伝って~とか言ってたな」

 

 「もっとさ、こう、やりがいのある依頼はないかなぁ?」


春樹は、両手をグイッと前に出しながら言った。


 「相手さんの都合だからな。まぁ、面倒事は少ないほうがいいだろ」


 「ただやりたくないだけじゃん!」


そのとき、椅子に座ってケータイをしていた風見竜牙がいった。


 「部長、助っ人の依頼が入ったので行ってきます」


 「お、また野球部の試合かい?」


 「いえ、サッカー部です」


 「竜牙には運動部からの依頼が多いな~」


 「ふん、素直に運動部入ればいいじゃん」


竜牙のケータイに直接依頼が来たことに苛立った春樹が言った。


 「こっちのが面白いからやってんだろ」


竜牙は、「じゃあ行ってきます」と言って部室を出て行った。


 「そうイラつくなって、そのうち来ると思うぞ」


 「日が暮れちゃうって」


 「まぁ、気長に待とうぜ」

 

大庭は、頭の後ろに手を組んで言った。


 「う~ん………」


そのとき、ガララと扉が開いた。


 「お、ついに依頼者かな?」


頭の後ろで腕を組みながら大庭は言ったが、違かった。

  

 「なんだ、恵理かよ」


入ってきたのは、同じくよろず部員の水嶋恵理だった。


 「なんだは、ないでしょ、折角購買でお菓子買ってきたのに」


いろんなお菓子が入った袋をぶら下げて恵理が言った。


 「お、サンキュー水嶋」


大庭は、恵理から袋を受け取り、中のチョコレートを取った。

 

 「つーかなんで急に買ってきたんだよ」


 「だって、これから頭を使うことになるから甘い物が必要じゃない」


恵理は、腰に手を当ててサラっと言った。


 「頭を使う?」


春樹は、腕を組んで首を傾げて言った。大庭は、分かったように


薄ら笑みを浮かべて、軽くうなずいた。


 「依頼が入ったの。それも結構大きな依頼よ」


恵理が軽く興奮したように言った。


 「マジかっ!?」


 「そういえば、さっきから秀一の姿が見えないんだが」


大庭は、部室内を見渡しながら言った。


 「天城君は、今依頼者の話を伺っています。それから部室に来ます」


 「なんで、直接部室に来ないんだよ、意味ないじゃん」


春樹が不満そうな顔をして言った。


 「よし、とりあえず秀一と依頼者が来るのを待つか」


大庭が仕切るようにいい、また薄ら笑みを浮かべた。


 



 

 


 








今日は、高校の願書出願に行ってきたぜ!


はーーーつかれたよ。。。とにかくつかれた!!!ヽ(‐△‐)ヽ


部活引退してからブランク長かったから足腰に衰えが…


これから塾だし、最近はほんとに忙しい!


そういえば友達と最後に遊んだのは正月だったな


その後からは、推薦やらなんやらあったから遊べなかった


早く遊びたーい!♪


あと、自分の記事の書き方の下手さにヘドが出そうになったぜwww


高校受かって、それで上手になるぞーーーー