ガンマとの出逢い

 スズキのガンマというバイクに乗っていますが、今時のバイカーはあまりご存じないと思います。一時代を築いた2ストロークエンジンも社会環境の変化で、今はすっかり見かける機会が少なくなってしまいました。

 自動車もガソリンエンジンが消えようとしている昨今、白煙をあげて甲高い独特の排気音を響かせて走り去っていく2ストロークバイクに哀愁を覚えるのは私だけでしょうか?

 その昔、まだ高校生だった頃原付免許を取った農家の友人に敷地内で初めてバイクの乗り方を教わったのが50ccのガンマでした。

 クラッチの繋ぎ方とアクセルのふかし方のバランスを覚えて、おっかなびっくりしながら初めてちゃんと乗れた時の感動は今でも鮮明に覚えています。

 「初めてのバイク」というものは淡い記憶とともにその後のバイクライフに影響を与えるのかも知れません。

 高校を卒業した翌年自動車学校で自動車免許と中型二輪の免許をセットで取得して、またその翌年当時バイク雑誌などで何を買うか迷いながらFZR250かCBR250のどちらかを中古で買いたいと考えていたが、アルバイトで稼いだ貯金ではどちらも足りませんでした。

 そんな時アルバイト先の先輩が同じ大学の友達がバイクを安く譲ってくれるという話をしてくれたのですがそれが当時まだ出て間も無かった1988年式RGV 250ガンマでした。

 社外チャンバーを装着したピーキーな乗り味のガンマは当時まだ初心者ライダーだった自分に色々洗礼を与えてくれたバイクでしたが紆余曲折あって、1、2年で違う先輩の友達に売ることになってしまいました。


 でも今私はバイカーとして、またガンマに乗っています。ウインク