中学受験では、6年生になると塾のテストに加えて、合格判定模試や学校別模試が増えてきます。

受けないと不安になるかもしれませんが、模試は多く受ければ成績が上がるものではありません。

模試の主な目的は、現在の学力を測ることではなく、これから復習すべき内容を見つけることです。

毎週のように模試を受けていると、次のような問題が起こりやすくなります。

・模試の復習時間を確保できない
・通常の学習が進まない
・苦手単元を補強できない
・偏差値や合格判定に振り回される

模試で間違えた問題は、原因別に整理することが大切です。

・知識が足りなかった
・解法を理解していなかった
・問題の条件を読み落とした
・計算ミスをした
・時間が足りなかった
・現時点では難しすぎた

すべての問題を解き直す必要はありません。正答率が高い問題や、理解すれば次回から取れそうな問題を優先しましょう。

模試は健康診断に似ています。検査を何度受けても、生活を変えなければ状態は改善しません。

前回の模試を復習し、弱点を補い、次の模試で改善を確認する。この流れを作れる間隔が、その子にとって適切な受験回数です。

模試を受けない週末に、一つの苦手単元を克服する方が合格に近づくこともあります。

模試の適切な回数や、成績につながる復習方法について、詳しくは理数館ホームページで解説しています。

詳しくはこちら

 

 

中学受験の算数では、解説を読んでも理解できない問題に出会うことがあります。

「式は書いてあるけれど、なぜその式になるのかわからない」

「読んだ直後はわかった気がするのに、自分では解けない」

このような状態になるのは、考える力がないからではありません。解説と現在の理解との間に、埋めるべき段差があることが主な原因です。

解説がわからないときは、まず「最初にわからなくなった一行」を探してみましょう。

「全部わからない」と考えるのではなく、理解できるところまで一行ずつ確認します。

式が急に変わっている場合は、途中式を補います。式の横に「何を求めるための式なのか」を短く書くのも効果的です。

問題文と式が結びつかないときは、図や表に整理してみましょう。速さなら線分図、割合なら面積図、場合の数なら樹形図などが役立ちます。

それでも理解できない場合は、同じ単元の基本問題に戻ります。応用問題に必要な知識が抜けていると、解説を何度読んでも理解できません。

解説を読んで納得したら、一度閉じて、自分の力でもう一度解いてみてください。最後まで再現できて、初めて理解したと判断できます。

理解できたかどうかは、次の3点で確認できます。

・解説を見ずに途中式を書ける
・なぜその式を使うのか説明できる
・数字や条件が変わった類題を解ける

解説を何度も読むことより、わからない原因を一つずつ取り除くことが大切です。

算数は、自分の頭と手を使って考え直すことで身につきます。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

模試が返却されると、どうしても偏差値や順位に目が向きます。

しかし、次の得点につなげるために確認したいのは、問題ごとの正答率です。

特に優先して復習したいのは、正答率が高いのに間違えた問題です。

正答率70%の問題を落とした場合、多くの受験生が取っている問題を落としたことになります。知識不足、読み違い、計算ミスなどの原因を確認し、次は確実に取れるようにしましょう。

反対に、正答率が極端に低い難問は、すぐに解き直さなくてもよい場合があります。

模試の復習は、次の順番がおすすめです。

  1. 問題別正答率を確認する
  2. 正答率の高い問題から解き直す
  3. 間違えた原因を整理する
  4. 必要に応じて類題を解く
  5. 一週間後にもう一度解く

すべての間違いを同じように復習する必要はありません。

取るべき問題を確実に取れるようにすることが、成績を安定させる近道です。

詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

授業を受けたときは理解できたのに、数日後に同じ問題を解くと手が止まってしまうことがあります。

これは、理解力が足りないからとは限りません。一度学んだ内容に触れる回数が少ないだけという場合もあります。

大学受験の勉強では、新しい範囲を進めるだけでなく、学んだ内容を定着させる復習が欠かせません。

基本は当日・翌日・1週間後

復習は、次のタイミングで行うと取り組みやすくなります。

  • 勉強した当日
  • 翌日
  • 1週間後

当日は、授業の要点を説明したり、重要な例題を解き直したりします。長時間かける必要はなく、1教科5〜15分程度でも十分です。

翌日は、ノートを見る前に、前日に学んだ内容を思い出してみましょう。

1週間後は、間違えた問題や迷った問題を中心に解き直します。すでに自力で解ける問題を、何度も繰り返す必要はありません。

ノートを眺めるだけでは不十分

復習で大切なのは、もう一度読むことより、自分の力で思い出すことです。

教材を閉じた状態で、公式を書いたり、解法を説明したり、問題を解き直したりします。

説明できないところや手が止まる問題があれば、そこが復習すべき部分です。

解説を読んで終わりにせず、確認した後でもう一度、何も見ずに解いてみましょう。

間違えた原因を考える

問題を間違えたときは、原因を分けることも大切です。

知識を忘れていたのか、内容を理解していなかったのか、解法を選べなかったのかによって、必要な勉強は変わります。

計算ミスや時間不足の場合も、「次は気をつける」だけでは十分ではありません。途中式の書き方や見直しの手順まで決めると、同じ失敗を減らせます。

復習を毎日の予定に入れる

復習を「時間が余ったらするもの」にすると、どうしても後回しになります。

平日の勉強時間が3時間なら、最初の20〜30分を前日までの復習に使う方法がおすすめです。週末には、その週に間違えた問題をまとめて確認します。

すべてを完璧に復習しようとする必要はありません。間違えた問題や迷った問題を優先し、少しずつできる問題を増やしていきましょう。

大学受験では、短い復習を続けることが大きな差につながります。

教科別の復習方法や、復習しても定着しない原因については、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

 

中学受験では、「同じ問題集を3周しましょう」と言われることがあります。

しかし、すべての問題を一律に3回解く必要はありません。

大切なのは回数ではなく、自分の力で解き方を再現できるようになったかどうかです。

問題集を解いたら、次の三つに分けてみましょう。

・迷わず自力で解けた
・正解したけれど迷った
・自力では解けなかった

迷わず解けた問題は、何度も繰り返さなくて構いません。正解しても迷った問題は数日後にもう一度解き、解けなかった問題は解説を理解してから、何も見ずに解き直します。

解説を読みながら式を写しただけでは、できるようになったとは言えません。

また、答えを覚えてしまった場合は、解き方を説明したり、数字を変えたり、類題を解いたりすると、本当に理解できているか確認できます。

「3周したから終わり」ではなく、「一人で解けるようになったから終わり」と考えることが大切です。

問題集を増やす前に、まずは今使っている一冊を丁寧に復習してみましょう。

詳しくはこちらで解説しています。

 

 

中学受験では、

「毎日勉強しているのに、塾の宿題が終わらない」

「宿題を片づけるだけで一週間が終わってしまう」

という悩みがよくあります。

このようなとき、単純に勉強時間を増やせばよいとは限りません。

問題が難しすぎたり、一問に時間をかけすぎたり、授業内容を十分に理解できていなかったりする可能性があります。

大切なのは、宿題をすべて終わらせることではありません。

宿題を次の三つに分けてみましょう。

  • 自力ですぐに解ける問題
  • 少し考えれば解ける問題
  • 現時点では解き方がわからない問題

最も優先したいのは、少し考えれば解ける問題です。

難しすぎる問題に長時間悩むより、基本問題や標準問題を自力で解けるようにした方が、成績につながりやすくなります。

算数では、基本問題なら5分、応用問題なら10分など、考える時間の目安を決める方法も有効です。

時間を過ぎても方針が立たなければ、問題に印をつけて先へ進み、後から先生に質問します。

解説を読んだ場合は、答えを写して終わるのではなく、解説を閉じてもう一度解き直しましょう。

宿題の目的は、提出することではなく、学んだ内容を自分の力で使えるようにすることです。

宿題に追われて睡眠時間を削ったり、親子でけんかをしたりする必要はありません。その子の学力や生活に合わせて、取り組む問題を調整することが大切です。

宿題が終わらない原因や、優先順位の決め方について詳しくまとめました。

▼詳しくはこちら

 

 

 

毎日勉強して宿題も終わらせているのに、成績が伸びないことがあります。

このような場合、本人の努力が足りないとは限りません。勉強のやり方が、現在の理解度に合っていない可能性があります。

中学受験で成績が伸びない主な原因は、次の7つです。

  • 理解しないまま先へ進んでいる
  • 実力より難しい問題を解いている
  • 答えを写すだけの解き直しになっている
  • 復習する時期が決まっていない
  • 勉強時間だけを目標にしている
  • テストの点数だけを見ている
  • 学習計画が子供に合っていない

成績を上げるために、すぐに教材や勉強時間を増やす必要はありません。

まずは直近の答案やノートを確認し、どこでつまずいているのかを探しましょう。

例えば、算数で点数が取れない場合でも、原因はさまざまです。

  • 解き方を理解していない
  • 計算練習が足りない
  • 問題文の条件を読み落としている
  • 時間配分がうまくいっていない
  • 一度解けた問題を忘れている

原因が違えば、必要な対策も変わります。

改善するときは、「途中式を書く」「間違えた問題を翌日に解き直す」など、取り組むことを一つに絞るのがおすすめです。

一度にすべてを直そうとすると、子供も何に注意すればよいのかわからなくなります。一つの行動を2~4週間続け、同じ間違いが減ったかを確認しましょう。

成績が伸びないときは、努力不足と決めつけるのではなく、学習方法を見直すことが大切です。

具体的な7つの原因と、成績を立て直す手順については、理数館のホームページで詳しく解説しています。

▼詳しくはこちら

 

 

「先生に質問したのに、家に帰るとまた解けない」

このようなことは、中学受験の勉強でよくあります。

原因の一つは、答えや解き方を聞くだけで終わっていることです。

質問の目的は、その問題の答えを知ることではありません。次に似た問題が出たとき、自分の力で解けるようになることです。

成績につながる質問には、次の5つのポイントがあります。

  • わかるところまで手を動かす
  • わからない場所を具体的に伝える
  • 自分の考えを先に説明する
  • 答えではなく考え方を聞く
  • 説明を自分の言葉で言い直す

「この問題が全部わかりません」ではなく、「ここまではわかりますが、この式を立てる理由がわかりません」と質問できると、先生も必要な部分に絞って説明できます。

また、質問した後の解き直しも重要です。

先生の説明を聞いて理解できても、自分一人で解けるとは限りません。説明を聞いた直後に、何も見ずにもう一度解いてみましょう。さらに数日後に解き直し、類題にも挑戦すると定着しやすくなります。

質問することは、恥ずかしいことではありません。

自分がどこまで理解できていて、どこからわからないのかを整理することも、大切な勉強です。

質問の仕方と、その後の復習を変えることで、「わからない問題」を学力へつなげられるようになります。

詳しくは、理数館のホームページで解説しています。

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中学受験の算数で多いのが、「解き方はわかっていたのに間違えた」という失点です。

ケアレスミスを減らすには、注意力だけに頼らず、間違いにくい解き方を身につける必要があります。

特に大切なのは、次の7つです。

  • ミスの原因を記録する
  • 途中式を残す
  • 大切な条件に印をつける
  • 計算直後に確認する
  • 難問を一度飛ばす
  • 正確さを優先して練習する
  • 苦手な計算をまとめて練習する

ミスを「不注意」で片づけず、どこで間違えたのかを確認することが改善の第一歩です。

詳しい対策や効果的な見直しの順番は、ホームページで解説しています。

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大学受験では、

「分かっていたのに計算を間違えた」

「問題文を読み違えた」

「答えは合っていたのに、マークする場所を間違えた」

という失点がよくあります。

しかし、ケアレスミスを「注意力不足」で終わらせてはいけません。

同じミスを繰り返しているなら、そこには必ず原因があります。

たとえば計算ミスが多い場合は、途中式を省略しすぎている可能性があります。複数の処理を一度に行わず、一つの式で一つの処理をするだけでも、符号や数字の間違いを減らせます。

問題文の読み違いが多い人は、

「正しいもの」

「誤っているもの」

「一つ選べ」

「すべて選べ」

などの重要な言葉に印をつけましょう。

マーク式の試験では、大問ごとに問題番号と解答番号を確認することも大切です。最後にまとめてマークすると、一つずれたときの失点が大きくなります。

見直しにも優先順位が必要です。

すべての問題を最初から確認するのではなく、解答に迷った問題、計算が複雑だった問題、答えを書き換えた問題から確認しましょう。

模試や過去問でミスをしたら、次の三つを記録します。

  • 何を間違えたのか
  • なぜ間違えたのか
  • 次はどうするのか

「次は気をつける」だけでは、同じ失敗を繰り返します。

途中式を残す、条件に印をつける、大問ごとにマークを確認するなど、具体的な行動に変えることが大切です。

ケアレスミスを完全になくす必要はありません。同じ種類の失点を一つずつ減らしていけば、入試の得点は安定していきます。

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