バイクスタート


東急リゾートをスタートして、宮古島をぐるっと時計回りに進んでいく。スイムを上がると身体が慣れるまで重くしんどい。

無理せずにペダルを回す。

なんだか調子が良くて、平地でも35km~40kmで気持ちよく走れてる。これは…

 

実はバイクの練習も全然出来なかった。LIVEで毎月行く大阪ではランばかりしていて。普段も仕事とLIVEの繰り返しで練習にも時間のかかるバイク練習は出来ずにいた。それでも3種目の中で唯一貯金が出来るバイクは調子がいいと、楽しくて仕方ない。

伊良部大橋手前で、34回連続出場のレジェンド辻谷さんと抜きつ抜かれつを繰り返す。ほかにも徳之島大会に出ている方に声かけていたたり、仲間を抜いたり、沿道の応援に応えたり、なんだか楽しい。

先回り応援してくれている妻にも元気を貰い、順調に進んでゆく。

 

仲間たちも快調に通過

高畑先生

吉田さん

 

 

天候は曇り。時々晴れ間があり暑く感じるが、基本、風が強く暑さよりもその風が後々ダメージになりそうだ。100kmの東平安名崎まではなかなかいいペースで進んでいた。

 

しかし、この後20km位走ったあたりからバイクに不具合が。上手くインナー(軽いギア)が入らない。登りでは致命的。重いギアを踏んで立ち漕ぎで乗り越えたり、余計な体力をどんどん使う。おまけに宮古島2周目に入り、東急を過ぎたあたりで事件が起きた。

 

前を走る人がエイドで手にしたバナナを食べながら皮をそのまま真下にポイッと。その皮を踏みそうになりヨロけてしまった。


わしゃドンキーコングか!!




わしゃゴリラか!


爆!!

話戻しまして。。。

バナナ捨てた選手がまだ補給してるので、次捨てたら注意しようと後ろから見ていると、真横でけたたましい笛が鳴った。 

 

「557番、止まりなさい」

 

マーシャル(審判)だった。マーシャルはバイクに乗りレース中あちらこちらに出現する。

そのマーシャルに呼び止められた。

 

マーシャル「ドラフティングでペナルティーです!」

 

えぇー!?!?

 

僕「今のがですか?ちゃんと車間距離あけてたじゃないですか!」

 

マーシャル「後ろから15秒見てました」

 

僕「バナナが…」

 

マーシャル「(聞く耳もたず)」

 

まぁ、ルールだしマーシャル様の言うことは絶対。仕方なくペナルティーを受け入れる。トライアスロン歴初めてのペナルティー。

 

あぁ、なんだかテンション下がる。

 

僕は身体デカいし、よくドラフティング(風除け)をされる方である。今回もいろんな人にされたし、混雑し、車間距離が取りにくい場面では真後ろにつかないようにわざとズレて走っていたし、気をつけていた。はずが、、、まさかのペナルティー(涙)

 

気持ちも沈むと同時にこの頃から足が徐々に動かなくなっていきました。

熱中症気味になり、頭がボーッとしてきた。

 

仲間もしんどいけど頑張っている!!

塚本さん

 

頑張って走ったけど

失速したまま、なんとかバイクゴールまでたどり着いた。

バイク/157km

5時間22分

 

予定通りだけど、もっとイケるはずだった!やはり練習が必要!

 

バイクを降りてトランジットへ。

係の人が僕を呼んでいる。

 

係「ペナルティーはこちらです」

 

そうだった…

 

ペナルティーボックスのテントには椅子が並べられており、椅子一つ一つに係がストップウォッチ

もって待機している。

 

係「椅子に腰掛けてか4分間です」

 

ペナルティー、4分間の強制休憩。 

その間に次々と知り合いが帰ってくる。ペナルティーボックスの前をみんな通過していくので、僕はサングラスをかけて、下を向いた。情けない…

 

4分終わり、ランの荷物を渡される。

 

トランジット2/18分3秒(ペナルティーを含む)

 

ペナルティーと着替えにももたつきかなり時間をロスしてしまった。

 

さぁ、残すはランだけだ!ないても笑ってもあとフルマラソンだけだ!フルマラソンだけなんだ!

 

…今からフルマラソン走るのか。。。

後ろから塚本さん。。。

 

いつもはマヒして、あとランだけだ!と思うのに今回はそんな前向きになれなくなっていた。

 

仲間と同時にランスタート!