先日。師匠・ミギワちゃんによる久々の作曲レッスンだった。
そこで、今後の作曲方法を色々と相談しておると。
もしかしたら、バッハを聞いてみたらいいのでは?という、まさかの助言をもらった。
私が朧げに考えてるような事は、もう300年弱前に、バッハがとてつもない完成度でやっているという事なのだ。
そんなこんなで早速タワーレコードへ向かった。
「バッハを買いに行く」って言葉の響きに、レッチリを買いに行く時には味わえぬ妙な高揚感を感じつつも。
一人では心細いので、ボーカルのnanamieについて来てもらった。
大好きで気心知れたはずの渋谷タワレコも。クラシックの階は未開の地。
特に閉店間際のクラシックコーナーは、シーー…ンと静まりかえっており。
まるで図書館に来たような緊張感を味わった私は、たちまちトイレに行きたくなる。
身も心も落ち着かせ、早速人生初のクラシックアルバム「バッハ」詮索の旅へ。
ナナミと二人で、「バッハ……え~っと、V、V、V…」と、゛V”のコーナーを真剣に探すも皆無。
そう、バッハは「B」だった。
いきなり上げ足を取られた我々だが。
めげずに「バッハのシンフォニア」を探し始める。
流石のバッハ。バッハコーナーはとてつもなく巨大で、大量な品揃え。
壁一面バッハを目の前に、動揺してなかなかシンフォニアが見つからないが。
頭クラクラしつつも、なんとか、「ピアノ」のコーナーを発見。
じっくりと一つ一つチェックしていくと。
やっとやっと見つけた、ありました「シンフォニア」!! やった!
だが、ここでも問題発生。
今度は「シンフォニア」のCDが沢山ありすぎるのだ。
選べない…。
ここで、ナナミが一言。
「バッハ本人が弾いてるのはないの??」
…すごい。
脳天直撃マッハパンチばりの殺傷能力。
あまりの天然発言に失神しそうになったが。
その崇高なロック魂を垣間見た私は、彼女のバンドで一生ドラムを叩く!と思わず決心してしまった。
気持ちを改め、シンフォニアを一つずつチェック。
何故か、バッハ弾きのピアニストは、みな7:3の横分け男性ばかし。
だが、そんな中、まるでゴスベルでも歌いそうなファットママを発見。
ここは、最後の手段…「ジャケ買い」だ!
このおばちゃんに全て賭ける。
私は颯爽とレジに向かい。
タワレコにもこんな人いたんだな、って思えるヒュロッヒョロな店員のもと。
無事、「バッハのシンフォニア」を購入することができたのであった。
いやはや、めでたしめでたし。
<緊張しつつ初めてバッハを買うの図(ナナミ撮影)>
<そしてこれが、ソウルフルな雰囲気をかもしだすファットママなバッハ弾き。>