去年の春に我が家の一員となったCL50。
このときはタイヤも転がらない状態であった。
だいぶ時間はかかったが、全体的に修理は終わって来た。
残るは掃除。
このCL50は我が家に来る前は10年以上雨ざらしになっていた。
そのため、フレームのクリア塗装は完全に剥がれ、チャームポイントの鮮やかな青いフレームは艶が無くカッサカサであった。
フレームのネック部分とリヤブレーキのペダルの付け根付近だけは、以前各々の周囲の修理をしたときに、掃除がしてあるが、それ以外の部分はそのまま。
そこで、今回はマフラーを外して右側面のエンジンの後方とその直上付近を磨くことにした。
ここを磨くためにはマフラーを外さねばならないが、マフラーのフランジ部のボルトとナットはこの通りサビサビ。
以前から何度かマフラーを外さなければならない局面があったが、マフラーのフランジ部分の脱着には何度も失敗したトラウマがあり、マフラーを外さずに何とか乗り切ってきた経緯がある。
今回は腹をくくってマフラーを外すことにチャレンジすることにした。
ボルトのネジ部が錆びているので、サビをキレイに除去してからナットを回したい。
ワイヤーブラシで一生懸命擦ったが、ブラシが入らない場所もあり、なかなかキレイにはならない。
ダイスでさらってみることも考えたが、ダイスとエキパイが干渉してダイスが入らない。
仕方がないので、できる限りサビを除去した後に、力ずくで回すことにした。
ナットにKURE 5-56をぶっかけてしばらく放置。その後メガネレンチをかけて前に後ろに軽く叩き、ジワっとレンチを回すと、とりあえずナットは緩んだ。
問題はここから。
以前、同じようにナットが緩んだことに安心して力ずくでゴリゴリ回してたら、ボルトが折れたことがある。
ナットを少し緩めては戻し、緩めては戻し、を慎重に時間をかけて繰り返すと何とかナットを外すことができた。
トラウマに打ち勝った清々しい気分。
もう一本のナットも同様の作戦で無事に外すことができ、マフラー全体を外すことができた。
マフラーの陰になる部分のフレームは白っぽく変色していて、全体的にも艶消し青って感じ。
まずは30年以上前の水垢落としで磨くことにした。
水垢落としをウエスにつけて磨くのみ。
とりあえずまあまあな艶が出る。
が、ウエスはこんな感じ。
青い塗料の表面が傷んでいるため、水垢落としで青い塗料の汚れた表面を薄く剥ぎ、キレイな部分を露出させることで、艶が出るものと思われる。
そういう意味では塗装がどんどん薄くなっており、バイクを傷つけているような気がして心が痛む。
次はこのハンネリワックスで磨く。
15年以上使っていた車用のハンネリのワックスが先日、ようやく使い切ったので、割と最近購入したもの。その辺のホームセンターで適当に購入した。
ハンネリのワックスは水垢落としよりも優しく表面を磨くので、俺は割と好んで使っている。
コレで磨くと更に艶が出た。
最後はこのこだわりのシュアラスターの上級ワックスであるマンハッタンゴールドで磨いて仕上げる。
俺はシュアラスターのカルナバろうの匂い大好き。
ワックスを塗ったところはこんな感じ。乾くのを待って柔らかいウエスで拭き上げる。
シュアラスターのワックスは汚れ落としではなく、艶出しとコーティング効果による塗膜の保護がメインの目的。
シュアラスターで磨くと更に艶が出るのは間違いないのだが、暗くなってしまったので、写真ではそうは見えないのが残念。
上の写真では外してある"CL50"の上の袋ナットも磨いてサビキラープロで塗装したい。
次回、残った反対側とタンクやシートの下のフレームを磨いて、フレームの磨き作業は完了予定。
<了>



















