二年半ぐらい前に購入したロジクールのマウスM331の話。
昔は会社用として、張り切って選びに選んだマウスを購入したりしていたが、Microsoft のワイヤレスマウスを使っていたときに何かの電波と干渉していたのか、ポインタが勝手に動くことが度々あり、気持ちが悪いのでそのマウスを使うのをやめた。
長い間、当たり前にワイヤレスマウスを使っていたので、ワイヤレスマウスを使うのをやめた直後はコードがあるマウス(=電池が入っていないマウス)の軽さに感動して、コレはコレでアリだなーなどと思い、それ以降はマウスにこだわるのをやめていた。
家用としては電機屋に行った際に、ワゴンに入っているものの中で適当なのがあれば購入するなどしていて、最近はマウスにあまり思い入れが無かった。
3年ぐらい前に転職をした際に、転職記念でほんの少しだけ立派なマウスを買ってみようかな?と思い立ったのがきっかけで、価格.comのランキングや口コミを見て、現在のマウス(ロジクール M331)を購入することにした。(2000円ぐらいだったかな?)
このマウスの取柄は静音であることとボタンを押した際のタッチの良さと手にしっくりくるサイズ感で、まあまあ気にいって使っていた。
このマウスを購入して2年ぐらい経ったある日、左ボタンの反応が少し悪くなっていることに気が付いた。
普通に左ボタンを押しても反応せず、あれっ?と思って再度しっかりボタンを押すとキチンと反応するため、致命的ではなく、あまり気にしないで使っていた。
しかし、反応はほんの少しずつですが、次第に悪くなっていきました。
まだ二年ぐらいしか経っていないので、こんなにカンタンに壊れるものかな?と思い、インターネットで調べてみると、3年ぐらい経ったら同様の症状が出るという記事をいくつか発見した。
せっかくわざわざ選んで買ったことから簡単に買い換えるのも残念。その後インターネットを眺めていると、この症状を修理しているサイトがいくつかあった。
それによるとマウスの中の左ボタンのスイッチを交換すれば良いとのこと。マウスの分解の要領も説明してあり、このぐらいなら自分でもできそうだなと思い、スイッチを購入することにした。
そのサイトではこのスイッチはKaihua Electronicsという中国メーカーが製造しているKailh Mute Swichというもので、 50~100円で買えるとあった。アマゾンで探してみると、5個入りで332円で売っているのを発見。ということは65円/個。これからも二年ごとに壊れることを考えると5個入りでも悪くない、ということで迷わずポチリ。
私は材料を買ってしまうと満足して本番の作業を先送りしてしまう悪いクセがある。今回も例にもれず、そのまましばらく放置していた。
スイッチを購入後半年以上たった後、右ボタンの反応が我慢できないぐらい悪くなったのと、週末が土日とも雨で外に出られないのとで、重い腰を上げて修理することにした。
裏側にネジは見えず。
裏のカバーを外してもネジは見えず。
件のウェブサイトを確認すると、電池を入れるところに貼ってあるシールの下からネジが現れるとのこと。
このネジを外して後部の穴にドライバーを突っ込んでこじる。
すると内部の爪が外れ、上のカバーが外れる。
良く見ると、なぜかカバーの中に私の白髪が。初めてカバーを外すのに、いったいどこから入ったんだ?
基板を本体から外す要領が良くわからなかったが、色々といじっているうちに、ネジ1個と三箇所の爪を外せば良いことがわかり、基板の取り外し完了。爪が折れないか、ちょっとドキドキした。
中学生の頃に夏休みの技術の宿題をするために買ったハンダごてでハンダを付ける。よく考えたら40年前のハンダごてか。物持ち良いなー俺。
今回の修理のために購入したハンダ吸い取り器。ヤフーショッピングで送料込み500円ぐらい。
クラシックハンダごてと最新ハンダ吸い取り器でハンダを外して、ダメになったスイッチを取り外す。意外にあっさりとハンダを吸い取ってスイッチを外すことが出来た。手は二本しかないから、作業中の写真は撮影不可能。
古いスイッチと新しいスイッチはボタンの色が違う以外は見た目は全く同じ。
新しいスイッチを基板に突っ込んでみたところ。足がキツキツで、支えなくても突っ込んだ状態で動かないのでハンダ付けには都合が良い。
取り付けに使うハンダは工具箱に入っていたこの三種類の中から選ぶ。
今回はハンダ付けする相手が小さいので、この細いハンダで取り付ける。このハンダも30年以上前のヤツだなきっと・・・
ハンダがうまく融けず、苦労したが不格好ながら何とか足を固定できた。
基板を元に戻してカバーをかぶせて元通り。パソコンにつないで試運転する。
ポインタは動くし、右クリックも機能するが、左クリックは無反応。何で?
今回はここまで。
<了>