先日、バッテリーを交換したかーちゃん(妻)のレッツⅡ。その後、かーちゃんから時々セルが回らないとクレームを受けていました。

 

実は、バッテリーを交換したときに、セルボタンを押してもウンともスンともいわないことがありました。

 

数年前に近所のホームセンターへ私が乗っていったときに、ホームセンターで買い物した後にセルボタンを押しても、キックを蹴っても同様にウンともスンとも言わないことがあったのですが、その時と似た症状です。

 

その際には、キーをオンにしてウインカーを付けても無反応だったので、主となる電源が回っていないので、火が飛ばずエンジンがかからないのだろうと考えて、かーちゃんに車で迎えに来てもらい、一旦家に帰って工具箱を持ってレッツⅡを救出に行きました。

 

 

バッテリー近くの配線を触ったらウインカーが反応するようになったので、バッテリー周りの電線の接触不良と結論付け、セルでかかるようになったことを確認し、問題解決としました。

 

バッテリー交換時も同じ症状で、原因も同じと推定し、バッテリー周りの電線をちょっと触るとセルが回るようになったので、これで良いだろうと思ってそのままにしておいたのですが、それが悪かったのでしょう。

 

かーちゃん曰く、セルが回らないときはキックを死ぬほど蹴れば、エンジンはかかるとのことです。私は主電源が回らなければプラグの火が飛ばないと考えていたので、キックを蹴っているうちにバッテリー周りの配線が動いて接触が良くなってかかることもあるのかなーぐらいに考えていました。

 

その後はセルが回らなくなくなったときに、すぐにバッテリー周りの配線が触れるように六角レンチをメットインの中に転がしておきました。

 

ある日、かーちゃん号でちょっと遠くへ行く機会がありました。乗り出し時はすんなりセルでかかりましたが、走り出してすぐにメーター灯が少し暗くなった気がしました。その後、信号待ちのときにウインカーを出したところウインカーが点滅しません。ヘッドライトはばっちり点灯しています。急いでいたので、その症状には目をつむり、目的地まで行きました。

 

一泊の用事を済ませ、翌日に乗って帰ろうとしたら、今度はセルが回りません。いつものように足元の蓋を開けてバッテリー周りの配線を触ってセルが回ることを確認して、そのまま家路につきました。道中は行きと同様にウインカーが点滅しませんでした。原因がわからず、このままでは不便なので、親しいバイク屋さんに修理を依頼することを決心したのでした。

 

バイク屋さんに問題は二つ、一つはバッテリー周りの電線の接触がわるいこと、もう一つは時々ウインカーが点滅しないことと伝えて修理を依頼しました。

 

数日後、修理が終わったとの連絡があり、かーちゃんのスクーターを取りに行きました。すべての原因はバッテリー接続部のカプラーの中の端子(メス側)が開き気味になっていたこと、とのことでした。

 

 

 

バッテリーの端子を交換しただけでウインカーが点滅しないのがなぜ治ったの?と尋ねた結果は以下の通り。

 

・このスクーターはバッテリーからの給電が無くてもキックを蹴れば発電機が発電し、その電気でプラグの火が飛びエンジンがかかる。

 

・ バッテリーがつながれていない状態で、エンジンがかかっている場合、発電機からの電気が全体に給電される。

 

・ 発電機が発電する電気は交流、バッテリーからの電気は直流。

 

・ 通常、ヘッドライトは発電機からの交流電流で点灯、ウインカーはバッテリーからの直流電流で点灯+点滅する。

 

・  バッテリーからの給電が無い場合、ウインカーには交流電流が流れ、点灯はするもののウインカーリレーが正常に動作せず、点滅しない。

 

先日の状況は、走る前にはバッテリーの端子の接触が良く、セルでかかったが、走り出してすぐに接触不要になり、発電機からの交流電流が全体に給電され、ヘッドライトはバッチリ点くものの、ウインカーは点滅しなかった、ということで納得しました。

 

非常に勉強になりました。

 

まあ、何はともあれ、かーちゃん号が復活してめでたしめでたしでした。

 

<了>