「誰から買うか?」
ここに比重を置くお客さんがいらっしゃる。
同じモノ1つを買うにしても、
「誰から勧めてもらうか?」
ここにこだわる人って、結構いらっしゃるように思います。
大阪の産直ショップで働いていた時のこと。
もう、10年くらい前の話です。
当時、僕が働いていたそのお店の正社員は2人だけでした。
僕と50代後半のおばちゃんの2人だけ。
お店で何かあった時に対応するのは、僕たち2人のどっちかでした。
例えば、お客さんが商品について聞いて来たりするのも、僕たちのどちらか。
たまに、パートさんがお客さんのニーズに対応しようとすると、
「いやいや、●●さん呼んできて」
って感じで言われてました。
うわっ、ちょっとそれは辛過ぎる・・・なんて思いながら僕も観てました。。
・・・だけど実はコレ、僕も例外じゃなかったんです。
「あなたじゃないの!
聞きたいのは、もう一人の店員さんなの!」
って、言われたこと、よくありました(笑)
例えば、レジに立ってお客さんの対応をしていた時のこと。
常連の顔見知りのお客さんが来店されたんで、挨拶をして話していたんですね。
っで、話の途中でお客さんが商品のことについて質問された。
僕の知っていることだったんで、答えようとしたんです。
じつに自然な流れです。
・・・にもかかわらず、お客さん、
「いやいや、Tさんはいないの?」
って、僕に言うんです。
(ちなみに、Tさんっていうのはもう一人の正社員のおばちゃんです)
「えぇ、いますけど、Tさんは。
呼んできましょうか?」とボク。
・・・っで、その後、質問に答えてもらったのもそうだけど、全然違う話で盛り上がってる。
長い時間話してる。
なんだ、結局話したかったんじゃない、Tさんと・・・って、僕も悲しい思いをよくしてました(笑)
その当時、経験浅いながらも実感してました。
そのお客さんにとって、お店に買い物に来てTさんと話すことが楽しみだった。
Tさんと話すために来店してくださっていたんだ、って。
僕もありましたもん。
バックヤードから売場に出たら、顔見知りのお客さんが、
「今日もいてたんや、臼井くん」
って、笑顔であいさつしてくださるってことが。
言葉には出てなかったのですが、
「会えて嬉しいわ」
みたいな気持ちが伝わってきた気がして嬉しかったです。
お客さんがお店に来る理由。
そこには、「あなたの顔を見に来る」っていうことだって、存在するし。
そして、そんな理由があるのなら、モノにもよりますが多少高くても、そのお店に買いに行こう。
っていう気にもなるんじゃないか、って思います。
「お店の人に会いに行く」
ディスカウント販売にも匹敵する来店動機になるんじゃないか。
そう思います。
今日も最後までお読みくださりありがとうございますね。
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