おはようございます
手書き販促の臼井です。
秋刀魚(サンマ)の季節がやって来ましたね。
先日も近所のスーパーの魚売場には
サンマと大根がセット売られていました。
大のサンマ好き、というわけではないのですが
食べてみたいなぁ、と思ったものです。
あと、この売場を見た時もそうだったのですが
サンマを見るたびに思い出す、ある話があるんです。
ほんと、必ずと言ってイイくらい毎回・・・思い出すんです。
それは、親父のこと。
そう、サンマを見るたび、親父のある話を。
もう4~5年前のコトになると思います。
ある晩のこと。
母が夕食の支度を終えて、親父と2人で食卓につきました。
その日の晩ご飯は、焼きサンマでした。
ちょうど今くらいの時期だったんだと思います。
僕も時期までは詳しく知らないのですが。
親父が食べようとした時、あるコトに気がつきました。
焼きサンマには欠かせない、”大根おろし”がなかったんです。
っで、親父が母に、
「大根おろしはないの?」
と聞きました。
すると、母は、こう答えました。
「いやぁ、今日、大根が高かったから~、買ってないの」
それを聞いた父は様子が変わります。
「大根が高かったって・・・、
そんなもん知れてるやろぅ?
大根買うくらいのお金がないわけないやろぅ。
それくらいあるやろうっ!!」
なんと、お皿に載ったサンマを食卓に放り投げました。
そして、その勢いで家を出て行ってしまいました。
・・・。
ボクはその場には居合わせていなかったのですが
その話を聞いて絶句してしまいました。
少なくともボクが同居していた間は
そんな父を見たことはありませんでした。
父いわく、
「星一徹まではいかんかったけど、あんなんしたん初めてやわぁ。
サンマの時期が来るたびに、いつも思い出すわ。」
と今でも話します。
ちなみに、ボクはこの話、父からもう5回くらい聞いています。
(妻も3回くらいは聞いていると思います)
先日の母の法事の席でも、父はこの話をしていました。
父にとっての母の思い出話の1つのようです。
ボクにとっても、思い出話の1つになりました。
サンマを見るたびに、父の話を思い出します。
そして、その事件が起きた晩の父と母の2人のコトを想像します。
人間って、オモシロいですよね。
人から聞く話の中に、人が絡んでいると、より臨場感が湧くし
親近感も湧きやすいです。
そして、イメージしやすくて、記憶にも残りやすい。
この人間の特性を活かさない手はないんです。
商売にも。
商売の中にも、人の存在をクローズアップすることで
お客さまの心に残りやすくなるんです。
親近感が湧いて、記憶に残りやすくなるんです。
親父のサンマの話のように。
父のサンマ事件も、父と母の存在のおかげで、
ボクの頭にはしっかりと焼き付けられています。
スーパーでサンマを見るたびに思い出します。
これは、この先ずっと忘れないような気がします。
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