書道でライバルが出現した。
実の母だ。
私がそもそも書道をはじめたのは中学に入ってもともと乗り気でなかった息子が部活動にかこつけて
書道をやめることを阻止するために 確かにテレビのCMのように部活動と勉強とそれに習い事をはたで
「がんばれ~」「期待しているのよ」とかって教育ママみたいになるのが嫌で
私も仕事の合間に一緒に時間を作って練習しようと言えば 続けてくれるのではないかと思って始めたのだが
母はほんとに 急がしがりやでそもそも 書道など座ってじっとしていることがすべて時間も無駄と
考えるタイプの人だった。それでいて子供には「勉強しろ」「書道をしろ」とまぁうるさい。
挙句 書く字にまで「曲がっている」「手本と違う」と素人でありながら 文句だけはいう人だ。
その母が今度は、孫の娘や息子に付き合って 書道を始めるというのだ。
私と同じで「人に言ってばかりで 自分ではやってみもしない 時間が無いの一点ばりでいままで来たが
どーも間違っていたようだ」と齢 60歳を過ぎて気づいたそうで(もっと早く気づけよ~)
とにかく 私の前にライバルとして立ちふさがることに。
何しろ じっとしていることは嫌いで 書道などやったこともないのだが 彼女は、天性の器用な手先がある。娘の私は不器用 どれだけ 罵倒されて泣かされたことか…「どーしてそんなこともできないの!!」
が彼女の口癖だった。私にも子供が出来 ヤバイ 私の親としての立場が…
とにかく毎回 課題が終わるたびに 教本の後ろにある審査の順位がとても気になる。
今回 本を開くとなんと 2年もやってる私の後ろの後ろに母の名前が!!
と思ったら 同名の人だった。
ホッとしたが 母は強力なライバルなのだ。