話がひと段落して、私もシャワーを浴びにいった。

何度も深くいってしまうセックスだったので

髪の毛も汗でかなり濡れてしまっていた。

本格的に洗いたかったけれど、髪の毛が長いから乾かすのに時間がかかりそうで、洗うのは諦めた。


シャワーを浴びても身体の火照りがおさまらない。

ベッドのある方に戻って、お水を飲んだりして

身体を冷まそうとした。

最近暑い、仕事帰りのスーツを着だったからいっそう暑い、日本人女性のフォーマルな仕事着のバリエーションについて、私の体型が胸が大きいので日本のブランドの典型的な型紙があまり合わない、有名ブランドだと値踏みの対象になる、男性の世界の時計がマウンティングの対象になるのに似てる、そういうものやマウンティングに興味や執着がない、そういう価値観の軸をずらすためにはブランドのスーツじゃなくて着物・高級時計じゃなくてアップルウォッチがいいのかも、最近観たネットフリックスで観たドラマの話などなど、他愛もないことをとりとめなく話していた。それに、今日のホテルのフロントで見かけた、壮年男性と若い女性の話など。


髪の毛がまだ濡れていたので、もう一度乾かしにいった。


戻った時に、聞きたかったけど聞けなかったことを

さらっと聞いてみた。

「海外赴任先の街ってなんていうとこなんですか?」

「◯◯◯っていうとこなんですけど、、地図で見た方がいいかな」

彼は自分のスマホを開いて見せてくれた。

(私を警戒して教えない、見せないってわけじゃないんだ)


「ここが職場で、ここがとりあえず住む場所。ここに〜〜があって、ここが〜〜なんだよ。あ、ストリートビューで見てみる?」

大きな街の街並みをストリートビューで見た。

「◯◯◯に遊びに行きたいな」

「あは、来てください。東京みたいな大都会とは違うけど。遊びに来てくださいよ、ほんとに。」

「そうですね、以前の友人が◯◯◯の近くの大都市に住んでるんですよ。だから行けちゃう。」

「◯◯◯だったら僕の住む場所から車で1時間だよ?」


冗談半分のように聞き始めたのに、

案外細かいことを話した。