〜始めての潮吹き③の続き〜


私は、“お水飲みたいです”と言って身を起こし、

ペットボトルからゴクゴク飲んだ。

彼も水分補給していた。

私は全身汗だくで、髪も乱れていたので

さすがに休憩したかった。


だが、はさらに勢いよく覆いかぶさってきた。

驚いて身をよじって逃げようとする私の手首を

やや強引に掴み、先ほどの行為でトロトロになっている場所に熱いかたまりをあてがうと

グッといれてきた。

「っん〜!んっ!んっ!」


そしてそのまま

彼はベッドボードのパネルを操作して、

今まで暗くしていた部屋の照明を一気に明るくした。


「えっ、恥ずかしいから明るくしないで!」

「いいじゃない、明るい方が良く見えて興奮する。」

「いやっ… 」

顔を腕で隠した。

その状態で彼はキスを迫ってくる。


手首を掴まれたままで

熱いディープキスを長々とされ、

少し苦しくなって顔を左右に振ったが

振り払うことができないくらいピッタリついてくる。


最後は手を振り払っての顔を軽く押し、勢いよく首を振ることで逃れた。


「…なかなか離してくれないんですね。」


「僕たちは一生こうなんだよ。」


何故か満足気な表情で言う彼。


「え、一生はイヤです。そろそろ卒業したい…」


卒業したいの?」


「だって、この前会った時にあまりに気持ち良すぎて、しかもその後に夢をみたの。それも、私たちが先生と生徒の関係で、教室で怪我した男子生徒を介抱をしてたら手を握られてドキドキする夢。なんか、これじゃドップリとハマってるみたいでマズいなって。」


「面白いね。普通は夢の方が願望が現れて激しいのに、現実がこんなに激しくて夢の方が乙女なんだね。」


「その次の日も、罪悪感に襲われる内容の夢を見ました。」


「あはは、面白いね」


「面白くないです!潜在意識の中でも早く卒業しなきゃって思ってるって事ですよ。」


「僕とたくさんセックスしてこんなに感じる身体になっちゃったのに、卒業できるの?」


グッ!グッ!っと激しく動きながらそういう質問を繰り返す彼。


誰に抱かれてもこんなに感じちゃうのかな?」


「…あっ!あっ!気持ちいいっ…!誰とでもこんなに気持ちよくなるわけじゃないです…!」

(というか、もう長いこと彼にしか抱かれてないから比較できないけど)


「そもそも私、性行為自体そんなに好きじゃなかったというか、嫌悪感があったんです。想像つくと思うけど、うちは実家が厳しくて。」


「そういう情報が遮断されるとかえって悪い男に引っかかるっていうけど。」


「確かにつかまっちゃいました…」


「僕は、最初は精神的にいたぶるのが楽しかったけど、今は肉体的なものとか身体の反応がダイレクトに楽しいよ。」


そう言って、なぜか優しく私の左の胸を

手のひらに包んだ。

そしてふいっと身体を離して隣に仰向けになった。


きっと私の話に彼が萎えてしまって身体を離したのだろう。今日はこれで身体を重ねる時間は終わりだなと思ったが、それでも良いやと思って、

今までどうして性行為に積極的じゃなかったのか?

そんなことを振り返るような話を延々としていたら、彼は無口になり、私はそれをフォローする気もなく、しばらく自分が思うことをそのまま話していた。

分かってもらえないと思うけど、そういうわけで、気持ち的に好きになった人とは肉体関係持ちたくないっていうか。好きになった人には、そういういやらしい姿を見せたくないんですよ。崩れた姿を見せたくないじゃないですか。」


「そう?仲良くなった相手とは親密な関係を築いた方がいいんじゃない?」


「いえ、そういう行為をする相手は、むしろよく知らない人の方がいいんです。どっちみちよく知らないから、変な姿を見せても恥ずかしくないというか。」


「えっ、でも見ず知らずの人とはやめた方がいいよ。」


「さすがに見ず知らずの人とはしませんけど。とにかく、気持ち的に好きになった人とは肉体関係持ちたくないって思っちゃうんですよね。」


「ん〜、なんでかなぁ、、」


分からないですよね。」


と呟きながらぼーっと天井を見ていた。

これで今日の行為が終わりならそれで良いし、私たちの関係自体終わるならそれでも良い。


すると、隣で仰向けになっていたが、

急に私の上に覆いかぶさってきた。


無言で右耳を舐め始める。

耳の穴ではなく、耳介のヒダをくまなく

ゆっくりゆっくり、ねぶるようにだ。


そんな舐め方をされた事は人生で初めてで、

不思議なほど感じてしまった。


身体の奥から快感が沸き上がり、

それとともに膣の奥からなにかが出そうになった。

耳とあそこが直結しているかのような感覚だった。


「あっ、なんか出ちゃいそう…。

指で中を触ってみて?」


彼は膣の中に指を入れて、上の壁を擦るようにコスコスと優しく小刻みに動かす。


「ああん!気持ちいいっ!

さっきみたいに耳を舐めながら触って…?」


彼がその通りに、ねっとりと耳介を舐めながら

中を小刻みに刺激すると、

の中から液が湧きでて止まらなくなった。

まるでおもらしのよう。。


「アッ、なんか出てる、やだ、止まらない… 、出てるの分かる?」


「分かるよ。ここからいっぱい出てる」


そう言いながらもは指での刺激をやめない。

その指の刺激が続いている間じゅう、強弱に合わせて液がほとばしった。


ピューとかシャーという音が聞こえてしまいそうなくらいだった。


「もうやだやだ、恥ずかしい… 自分の意思で止められなよぉ!」


恥ずかしさのあまり、シーツで顔を隠した。

ひとしきり放出し尽くした後で、気怠い心持ちの中、恥ずかしさで目を逸らして聞いた。


「…ねぇ、これが潮を吹くってやつ?」

「そうだよ。初めて?」

「…はい。」


羞恥心で、なぜか不機嫌そうな表情になってしまっているのが自分でも分かった。

いたたまれなくなったが逃げ場は無い。


布団をかぶって、“あぁ、もうヤダ…”と呟いた。