「話は変わるけど、最近Netflixで◯◯ってドラマを観てるんですけど面白いです」

「あ、それ僕も観てるよ」

「ほんとに?またすごい偶然ですね」

「今に始まったことじゃないでしょ。僕らそういう相性もいいじゃないですか。」


確かに彼とは、読んできた本や好きな映画、おまけに子どもの頃に好きだった漫画なども妙に似ている。


毎回、そんな偶然はあるはずがない” “私に話を合わせるために適当に言ってるのかもと思って、気をつかって&軽く試すために()、彼はそんなに詳しくないかもという前提で話をすると、彼は必ずと言っていいほど本当に詳しいんだなと分かる形で返してきた。


今回も、私が話題に出したドラマについて、

印象的なエピソードの細かい設定や

登場人物のキャラクターがどのように変遷していったのか?クールに見える主人公のトラウマとは?などについて、まるで一緒に観たかのように話が合って楽しかった。


(やっぱりこの人って、セックスじゃなくても話が合うんだなぁ。こういう爽やかな話だけで過ごせれば

いいのに)


「ヒロインのパートナー役が、△△ってドラマに天使の役で出てるんですよ」


△△、私も観ました!どの役で出てましたか?」


「ほら、やっぱり僕ら、好きな作品がまたかぶってるじゃない」


そこからまた別の作品の話をひとしきりして、

こういう時間は楽しいなと思っていたら

彼は△△という作品に出てくる天使と悪魔の話を始めた。


「僕、あのドラマの■■っていうキャラクターが好きなんだ。」


「そうなんですね。どういうところが?」


「彼はね、好きになった相手をどんどん堕落させちゃうんですよ。」


「そこ?あのキャラクターはイケメンだったりピアノが上手かったり、普段はカッコイイのに実は親との葛藤があったりとか、色んな見せ場があったと思うけど?」


「僕は、自分を好きになった真面目に生きてる女性が堕落していくのを見るのがそそるんです。」


「え、好きになった女性って、自分が?それとも自分を?」


「ふふっ、そこはまぁ、どちらでも」

「堕落ねぇ、どんな風に?人間失格みたいな?」


「ソドミーですよ」

「なんですか?」

「◯◯性交ですよ 聞いたことない?」

ないですね」

「今回日本にきた本当のミッションは、tefeさんとのソドミーのビデオを撮ることなんだ」

「なに言ってるんですか、もう


「あ〜あ、前回会いに来てくれた時に、用意してた浣腸でほぐしておけばよかった。」

浣腸を用意してたって話、それ本当なんですか?まったく

「僕は嘘は言いませんよ。今までだってずっと有言実行だったでしょ?」

「…」