「tefeさんとは本当に相性が良いんだよ。tefeさんの/ /がキューってなると僕も我慢できなくなるんだ。」
隣で横になっている彼の方になんとなく顔を向けて、曖昧に微笑んだ。
「あれでしょ?イクのって、精液を絞り出すためにあるんでしょ?収縮してさぁ」
「どうなんでしょうね。
中に出たのを吸い上げるためとは聞いたことあるけど、絞り出すほどかな?」
「でもやっぱ気持ちいいわけだよ。その瞬間に射精するんだから。一緒にイクのはさ、進化論的に、いいオスの場合には精液を搾り取るためなんじゃない?いい子孫を残す確率を高めるためにさ。」
「数うちゃ当たるって話もあるんじゃない?」
「女性のセレクションの方が厳しいわけじゃない?より気持ちいいと思う相手の子どもを妊娠したいわけでしょ?」
「どうだろ、気持ちいかどうか関係あるかな」
「あぁんあぁん気持ちいい!って時に妊娠したいんじゃない?」
「どうでしょうね」
「女性はそういう時に妊娠したいんだろうからさ。」
「それは男の願望なんじゃない?」
「う〜ん そういうものだと思うけどなぁ。」
「身体能力が高くて左右対称で整ってる人選ぶんじゃないかな?結局見た目?均整が取れた体型とか。」
「うん」
「精子バンクが一般的なビジネスになって、なんでも購買の対象になって、もし自由に選べるようになったら、お勉強がよくできる人よりも、単純に身体能力が高くて
体格も良くて、左右対称の人を選ぶんじゃないかなって思います。メジャーリーガーとか。ってことは、けっきょく見た目なのかな」
「ふ〜ん」
「左右対称に美を感じるのは本能みたいですよ。均整の取れた体型とか、男性なら女性らしい体型とかね。あれがたぶんいい子孫作るには大事なんじゃないですか?」
「一般的には富とか社会的地位もねぇ」
「え?」
「何に興奮するかって話でさ、進化的に」
「富には私は興奮しないな」
「それは自分が持ってるからじゃない?」
「自分が持ってないものに惹かれるんだと思うんですよね。ある程度持ってると、あるいは持ってないと、逆に、より身体能力だけに惹かれるかな。」