「ねぇ、脚上げてもいいですか?」

 

彼の両肩に両脚をかけた。


そうすると、

えもいわれぬ痺れるような快感が走るので

気に入っている体位だ。


(最初は休憩できると思ってあげ始めたのだが

相手が彼だと全然休憩してくれなくて

しかもむしろ気持ちということがわかったのだ)



ずん、ずん、と、

低くて深いリズムを刻みながらおくを刺激する。


「あっ…!気持ちいい…!

すごく気持ちいいです…‼︎」

 

私は、セックス中は

目をつぶっていることが多いのだが、

どうしてこんなに気持ちいいの?と思って、

目を開けて彼を見上げた。


険しく切ない表情で私を抱いている

彼の姿が目に映った。


セックスの最中、ごく稀に私が目を開けるとき、

彼はほとんど目を開けている。



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