彼は微笑んで私の顎を
そっと親指と人差し指で撫でた。
そしてソファから立ち上がって
私にもそうするよう促した。
私は、首に優しく腕を回され、
目の前にあった彼の唇を
口に含むように唇を重ねた。
その後はしばし吸い付くようなキスを
何度も交わした。
どうして彼とのキスは
何度しても飽きることなく溶け合うような気持ちよさなんだろう…?
立ったままで抱き合っていたが、
私は彼から体を離した。
“私に近づかないでください。”
”近づかなきゃ、何もできないよ”
“この服、プリントにラメの部分があるんです。擦れると落ちて付いちゃうと悪いから”
“そうなんだ”
2人揃って服を脱ぎだした。
“さっきから思ってたけど、その服可愛いね。すごくいい”
お気に入りの服を褒められて
内心とても嬉しかったけれど冷静を装った。
“ありがとうございます。最近は上下合わせるのが面倒なので、ワンピースをよく着るんですよ。ジャケットを羽織っちゃえば仕事もokだし、何かある時も着れるし。”
“模様もいいよね”
“はい、この模様すごく気に入ってます”
そんなことを言いながら、
彼は私が服を脱ぐ様子をじっと見ている。
いつもそうだ。
“本当に、ある時期から痩せたよね。”
“恥ずかしいので、暗くしてください”
彼はベッドボードを操作して、少しライトの照明を落とした。