このブログは、

最近のことを書いたり

何年も前のことを書いたりと、

時間が行き来しています。


時系列が書いてある、

もくじ代わりのブログのリンクを貼りますので、

よかったらご参照ください。

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土曜の休日の朝、

家族はそれぞれ出掛けていった。

私は

こっそりスマホを出して、

彼に何と返信しようか考えた。


(昨日、酔っ払ったままだったら、

気持ちに任せて書いて、

酔っ払ってたから本心ではなかった、と、

ごまかすことができたのに。)

 

でも、彼の本を見かけてから

気持ちが高まっていた。

いま書かないと後悔する。

別に、また身体の関係に戻るわけじゃ

ないんだし。

まだ酔いが残っているかのようなメッセージを

書くことにした。

実際、昨夜のワインがまだ残っていて

気分が悪かった。

飲んでいる時は美味しいと思うのに

翌日はいつもこうなってしまう。


“体も心も癒してあげますって、すごくストレートですね。びっくりしました。”


すると、休日の午前中だというのに

彼からすぐに返信があった。


“僕は、tefeさんのこと全部覚えてますよ。キスしただけですごく濡れちゃって。すごく感じちゃって可愛かったな。”


“朝早くから、よくそういう事が書けますね。”

(新婚の奥さんと一緒にいるんじゃないの?)


“tefeさんも、僕に会いたくなったから連絡くれたんでしょ?


“え、いや、昨夜はお酒を飲んで酔ってたから…”

(本気で会いたくなったわけではなく、

会いたくなっちゃった、というメッセージを

送りたくなっただけだ)


“ところでtefeさんは、僕のどんな所が好きだったの?


“うーん、言葉が巧いことと、肌が融け合う感じかな?


“言葉のことは、前にも聞きましたね。”


“そうでしたっけ。”


“肌が溶け合う感じか。僕も忘れられないよ。

あんな風になったのtefeさんだけだもん。

また溶け合いたい。”



“よくそんな事を書けますね。直接的過ぎて恥ずかしいです。”


“僕、tefeさんにはかっこつけたりしないで正直でいたいんだ。tefeさんも僕には全部出してほしい。僕、tefeさんにまた会えるなら、どこにでも行くよ。”


“どこにでもって?”


“喫茶店でも、レストランでも。別のところでも。一緒に食事に行ったら、テーブルの下で太ももを触っちゃうかもしれないな。そういうのもいいね。”


彼は、官能小説のようなことを書き始めた。

ふざけてるのか本気なのかよく分からない。

たぶん私をからかっているんだろう。


“tefeさんは、どうしてほしい?”


私は、いい歳をして

悪ノリしてはしゃいでいる若者のような

やり取りがバカバカしいと思いながらも、

なんとなく、勢いで返事を書いた。


“直接触れたいです”


“いくらでも触れてあげるよ”


“皮膚も、粘膜も、全部ですよ”


“そういうことか。tefeさんがそうしてほしいなら、生でたくさん愛してあげるよ”


私は、頭では本当に会うつもりなどなかった。

彼が私をからかってくるので

私も、からかい半分で、勢いで書いただけだ。


でも、書いた内容が、よりに酔って

【生でセックスしたい】なんて

挑発するような内容。。

私は一体、なぜそんなことを書いたんだろう?

肌が融け合う感じとかいう話になって、つい?

コンドームをつけても

あんなに一体感があったなら、しなかったら

どれくらいなんだろう、と思ってた?

昨夜のワインが残っていた?


どっちにしろ、冗談のやりとりのつもりだった。


“いつがいいですか?


“覚悟ができたら連絡します”


(でも、絶対に連絡することはない。

こうやって、チャットだけで

冗談を言い合う相手として、

ときどきやり取りするだけで十分。

第一、直接触れたいなんて書いちゃったら

恥ずかしくて会うことなんてできないんだから。)