「tefeさんに聞くことじゃないかもしれないんですけど。僕はどんな人と結婚するんでしょう…」
(え、セックスした直後にそれを私に聞く?)
「う〜ん、そうですねぇ、
仕事をバリバリやっているぶっちぎりの女性か、完全に従順な女性でしょうね~」
「男は僕しか知らない、みたいな感じですか」
「それは分かりませんけど。キャラクターは
どちらかに大きくふれてる人な気がします。」
「僕ね、自分が取り組んでいる仕事が大好きなんですよ。昔からそうなんですけれど、もう夢中になっちゃう。だから、毎日家に帰るってできないタイプだと思うんです。毎日帰らなきゃいけない意味がわからない。
結婚したとしても、相手に会うのは2-3日か一週間に一回でもいいかなって」
「そうなんですね。やりたいことをやる、やりたくないことはやらない、という感じですね。家庭を維持するために、気が乗らないことをイヤイヤやるってしないタイプなんですね。相手が同意してくれるなら、週末婚っていうのもいいのかも。」
「はい。そう思います。」
「夫婦にも色んな形がありますからね。うちもある意味、週末婚みたいな感じでしたよ。」
「そうだったんだ。
…僕たちの関係は、僕に真剣に結婚を考える相手ができたら終わりにしましょうね」
急に彼からそんな話が出て、私はなぜか
気持ちが軽くなる気がした。自分からは終わらせることができそうもない関係を、彼の方から終わらせてくれる、しかも納得できる理由で。
「はい、それは分かってます。まだ若いんだし、いい人生を歩んでほしいので。
でも、そういうことになったら
別れる理由をちゃんと言ってくださいね。
そうじゃないとあれこれ考えちゃうから。
言ってくれたらスッキリします。
言ってくれないからといって、
嫌がらせメールとか送りませんけど」
「ブラックですね。今はそういう相手がいないのでいいですけど。また逢いましょうね」
(え、自分の結婚の話をした後なのに、
また会おうとか言うの?…社交辞令だよね)