だんだん腰の動きを速めながら、
またあのとろけそうなキスで口を塞がれる。
頭と片手を抑え込まれ、
とろけるキスを浴びせられながら
動きを早められると、
もう快感が絶頂に達しそうだった。
彼の、低音の”あっ、あっ“という声が
大きくなるポイントと、
私の快感が強まるポイントがほぼ一致していて、それが私には嬉しいことだった。
自分でも驚くくらいの腰の動き、
ただ自分が気持ちよくなりたいというためだけに激しく腰を動かすと、
それに伴って彼の声が大きく太くなっていった。
「ああっ こんなに気持ちよくなったら一回終わっちゃうよ…」
「いいよ、出して…」
「出すよ、中にだすよ、あっ…!」
一回目は終わった。
彼は私の上にドサッと体重をかけてきた。
首と首が密着する。
お互い頸動脈が力強く脈動しているのを感じる。
汗が滲むという状態を超えて、
顔と首と背中から汗が吹き出し
肌を汗が流れ落ちていた。