【初体験】同時刺激でイクまで⑦


彼と一緒にいられるのは今日で最後で、

あと数時間後には別れることがわかっている。


私は時差で早朝3時に目が覚めて、

その後も寝たり起きたりしてけだるかったし

これまでの数日でじゅうぶん満たされたので

特にセックスしたいという気分でもなかった。


私の手が彼の熱くなった場所に触れ

私の肌が、そんなに熱くかたくなっていることを

察知するやいなや

なぜか自然とそこにキスしたくなった。

最後だから、ということもあったかもしれない。

「ここにキスしたい」

「ん?」

「ここにキスしていい?」

「あ、、うん、いいよ。ふふっ」


彼とはキスだけで驚くほど濡れるから

10年以上こういう関係なのに

今まで前戯らしい前戯はほとんどしてこなかった。

彼も、無理になめさせることなどしなかったし、

この行為がなくても何も困らなかった。


今までほとんどしなかった行為を

この旅行中には何度もした。

性的な行為というよりも

彼の熱を、口の中の粘膜で直接感じたいという

純粋な(?)衝動がわいてくるようになった。


「ああ… 気持ちいいよ。朝からこんな風にされるなんて最高だなぁ。」

彼はそんな風に言うけれど、

私は、彼を気持ちよくさせようと思って

してるわけではない気がしていた。


自分でも不思議だけれど、

私の口の中の粘膜や舌で触れたりなめることで、

彼のあそこが熱くなったり太くなる。

その体温や血流を感じるのが

好きなのかもしれない。

それに、いつもは私を攻めてばかりくる彼が

無防備になって

切なそうにする姿を見れるのも嬉しかった。


セックスしたい気分じゃなかったはずなのに

彼のを口に含んで

彼の熱や太さを味わっていると

勝手に濡れてきてしまった。


自然に、とか、勝手に、ということに

身を任せるとセックスがとても気持ち良い気がする。

彼とは、そもそも生活も人生も共にしていないし

もう当分会えないだろうから

もうどうでもいい。

どうにでもして?


そんな風に、ある意味やけくそのような

気持ちだったかもしれない。