密会先で合流直後のSEX②

いつもはモニターの向こうにいる相手が、

今は目の前に実在している。

私は、穏やかで愛おしい気持ちで

彼の肩に顔を寄せ、

彼の胸や腕にかけて、愛おしむようにそっと何度も撫でた。彼の腕は相変わらずスベスベだ。

彼は私の背中を抱くような格好で撫でていた。

そのうち脚を絡めて肌と肌が触れ

彼の手のひらは私の腕を直に撫で始めた。

あくまでも今から寝るための準備というか

穏やかな気持ちのスキンシップのつもりだった。

寝る前の子どもにヨシヨシとするような。

「こうやって肌が触れてるだけで気持ちいいですね。」

「そうだね、僕なんだか我慢できなくなってきちゃった。」

「え?気持ちいいって、そういう意味じゃないですよ。寝不足なんだから今から寝なきゃ。」

「無理だよ、今からしよう?」

...ホントに?」

彼はガバッと身体を起こすと、

ベッドサイドに立って手早く服を脱いだ。

「脱いで?裸になって」

私はやや乗り気がしなかったので、少しノロノロと

服を脱いだ。

「ほんとにするの?まだ朝早すぎるし、さっき着いたばかりで疲れてるんじゃない?」

「なに言ってるの?この状況で、しないなんて無理だよ。」

「でも私シャワーも浴びてないし

「そんなのどうでもいいよ」

彼はベッドサイドに立ったまま、

私がベッドの上で脱ぐ様子を

食い入るように見ていた。

そして、私が脱ぎ終わった服を掴むと

もう1台のベッドにポーンと放り投げ、

貪るようなキスをしてきた。

ベッド上に立ち膝の状態の私の顔を上に向け、

彼が上からキスしてくる感じだったので、

クリムトの『接吻』の絵のような体勢になっていた。

朝っぱらからいきなり、

もぐもぐと食べられてしまうような

唾液を流し込まれるようなディープキスをされて

一気に頭がぼーっとしてきてしまった。