帰国の1日後②


老舗の鰻屋さんはさすがに美味しかった。

うなぎ料理のコースで、お昼から2時間くらい時間をとって食事をした。


20年近い知り合いの男性の友人とは、数ヶ月に1回くらいのペースで会う。彼はいっとき政治畑にいたことがあり、現在は地に足着いた特殊なビジネスの最前線で仕事をしていて、話が毎回まったく知らない世界の話で面白い。それに共通の友人も多いので、色々な話が盛り上がって楽しい時間を過ごした。


一瞬だけ、共通の知人女性が勤務先の社長と不倫して、その現場に奥さんが踏み込んできたという話になった時は内心ギクっとした。


食事が終わって、最寄り駅までタクシー相乗りで行った。その友人はそのまま、午後の商談に向かった。


私は地下鉄の駅に入る前に、近くの川沿いに桜がたくさん咲いている様子を写真に撮って彼に送ろうとした。

でも、あれ?距離をおいていきたいと思ってるのに、自分もこういう事しちゃうからダメなのかな。。?と思い直した。


ふと普段彼とメッセージをやり取りしているアプリを見ると、位置情報が常にオンのモードになっていた。彼には、私が2時間以上も昔の花街エリアに滞在していたと表示されていたことになる。

なんとなく、要らぬ誤解を与えたり、なにか匂わせてると勘違いされるとイヤだなと思い、やっぱりさっき撮った写真を彼に送って、”うなぎ屋さん美味しかったです!などとメッセージを添えた。


するとすぐに返事が来て、普段のようなやり取りが始まった。電車に乗って帰る間じゅうも、家に帰った後もずっとチャットしていた。朝のやり取りもあわせると、4時間くらいチャットしていたと思う。これでは、旅行を機にフェードアウトするというよりも、旅行前の”オンライン同棲“に逆戻りしていくような感じになってしまう。。