“次に行くエリアは、『世界の都市の生と死』という本の中で、
街として素晴らしいって言われてる場所なんだよ”と言う彼に連れて行かれたのは、クラシカルなデザインのビルが立ち並びながらも、雰囲気の良い公園があり、街の植栽も綺麗な場所だった。
そこからまた歩き続けると、有名ブランド店やユニクロ、GUなどが立ち並びエリアに来た。洋品店だけではなく、可愛らしいぬいぐるみ専門店やアイスクリーム博物館なるお店もあって、表参道と原宿を足して2で割ったような雰囲気だ。その一角にあるカフェでお茶と抹茶ラテとアボカドトーストを頼み、シェアして食べた。
少し歩くと、今度は中華街のような雰囲気のある場所に出て、さらに進むと今度は公的な立派な役所風の巨大な建物が立ち並ぶエリアに出た。
その一角に、テレビ局の中継車や警察車両が何台も停まり、さらに巨大な建造物の中に続く石階段を、たくさんの人が埋め尽くしているのが見えた。
「卒業式でもあるのかな?それか、セレブが出てくるとか?」
「なんだろうね」
「あの建物、すごく立派だけどなんの建物なんでしょう?」
スマホで検索を始める彼。
「あれは最高裁判所みたいだね」
「じゃあセレブの裁判でもやってるのかな」
「あ、ネットニュースに出てるよ。不法移民の参政権に関する裁判をやってるんだって」
「そうなんだ。なんか緊張感ありますもんね。」
「うん。もうすぐ判決が出るとか、そういうことなのかな?」
巨大な建物の石階段は横幅数100メートルはありそうで、その階段数段分を人が埋め尽くしていて、私たちが歩いている道路の広くなった所にも、真剣な表情で最高裁判所の方を見つめて何かを待っている人たちがたくさんいた。
「何か不測の事態が起きるとイヤだから、早く通り過ぎましょう。」
「うん、そうだね。何があるか分からない感じだね。」
そこを足早に通り過ぎた。